大竹塾「大竹恵理子 プロのための撮影着付け強化コース」10/19開講 申込み受付中
月刊アレコレで初めて提唱した
「着付けのジャンルの違い」という視座で開講した、
“撮影着付け”のジャンルに特化した
『月刊アレコレ』主催「大竹恵理子 プロのための撮影着付け強化コース」
(通称・大竹塾)、
今年は例年より遅くなりましたが
10月9日より開講します。

■講師は若手第一線の大竹恵理子さん
テレビCMや雑誌、ブランドのルックブック、
デパートのディスプレイ、セレブの記者会見や
海外の大物アーティストの着付けなど、
いま撮影の現場の第一線で活躍する
若手NO1の着物スタイリスト、着付け師です。
その彼女が直に自分の技術を教えてくれる、
ほかにはない完全プロのために講座です。
大竹さんのWORKSはぜひこちらを。
テレビほか、メディアで見た覚えがある写真も
少なくないと思います。
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■受講資格は?――本気で現場に臨みたい人
開講以来9年(コロナ期1年休講)。
1回目から大阪、兵庫など関西からも受講。
以来、関東近県はもちろん、東海地方、
遠くは山口、岡山など、1年に1回しか
開催しないこの講座のために遠方から通ってきます。
受講者はもちろん、すでにプロの着付け師として
活動していて、キャリア10年20年の人が多いのです。
とはいえ、とはいえ――それが受講資格、
というわけではありません!
活動履歴がないとだめというわけではありません。
具体的な条件では唯一、「他装ができる」
人に限るということです。
そして、ほんとうに着付けの仕事をしたい、
撮影の現場で仕事をしたい、
食べていきたいと思う人であれば、
その時点での他装のスキルのレベルは問いません。
着付け自体は、講座で理論を学び、手を動かし、
練習すればうまくなるというのが大竹先生の考え方です。
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■そもそも「撮影着付け」とはー?
本講座を開講してから、着付け教室などで
「撮影着付け」という項目を掲げるところが増えてきました。
しかし、大竹塾としてしっかり線引きしたいのは、
いわゆるスタジオで撮る記念撮影での着付けとは
技術も、そもそも着せるきものも、スタッフの顔ぶれや、
予算、時間などの諸条件が、まったく違うということです。
例えば、記念撮影は基本寸法にあったきもの。
レンタルだとしても本仕立てしてあるきものです。
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え? 仕立ててあるのは当然でしょ?
と思ったとしたら、そこから違います。
撮影着付けにおいて、本仕立てのきものを着せることの
ほうが珍しく、雑誌やルックブックなどは
撮影用の特殊な仕立てのものを着せます。
本仕立てをしたきものは、その時点で中古になり、
商品ではなくなるからです。
しかし、一般の人は、同業の着付け師さんだとしても、
見た目、写真では完璧に本仕立てのきものです。
(呉服屋さんに飾ってある絵羽などの、
いわゆる仮絵羽仕立てとは違います)
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そして一番の特徴は、チームはカメラマン、デザイナー、
ヘアメイク、ディレクター、スタイリスト等々、
プロとして独立して仕事をしている人たちとの現場なので、
着付け師は着付けという立場でテーマやコンセプトに
そったビジュアルを表現、創造するというのが使命です。
着せたら終わり――が一般の着付けです。
撮影は着せてからがある意味スタート。
カメラマンがシャッターを切り始めてからが、
ほんとうの意味での着付けとしての仕上げになります。
それぞれが共有している、表現したいビジュアルに
近づけるためにそれぞれがプロの仕事をする現場です。
着付けの技術や着せるものの仕立てが違うだけでなく、
そのコンセプトに添った表現、
求められた表現ができるのかが、
緊張感を伴った着付け師としてのたのしさ、面白さです。
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その多くは、媒体に乗って発信されるビジュアルになります。
かたちになったものを目にした時の達成感。
それは通常の着付けとは別な種類の高揚感です。
もちろん、どちらの着付けが上とか下とか
いうことではありません。
そういうジャンルがあると知ってほしい。
そして興味がある人のために
学ぶ場を設けたということです。


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大竹塾では練習用にその特殊な仕立てのきものも
教材として用意しており、それを使って練習します。
さらには、現場で求められるタイトな時間的の中での
着付けと、現場勘やカメラの知識がないと見えない、
直せないディテールなども座学、実技両方で学びます。
完璧に左右対称に着付けたはずのきものが
左右非対称になるのが撮影着付け。
これの意味するところは……?? などなど。
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■実績――すでに現場で活躍している修了生
大竹さんの強みはその技術はもちろんですが、
現場を持っているということ。
先に紹介したInstagramを見ていただいてもわかると思います。
フリーランスでこれだけの仕事をコンスタントに
手掛けている着付け師はそういないと思います。
大竹さんのすごいところは着物業界以上に、
メディアや広告の世界での仕事が多いところです。
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受講生の将来的な希望を聞いた上で、
広告の現場、雑誌撮影の現場など、目指す方向に合わせて
受講生が大竹さんの現場に呼ばれることがあります。
そして、現在、実際に大竹さんのアシスタントとして
稼働している修了生や、すでに1人で現場を
担当している修了生もいます。



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■着付け師としてビジュアルの世界観を創れる
仕事の幅を広げるということだけではありません。
大げさではなくパラダイムシフトを実感できると思います。
パラダイムシフト――
【その時代にその時に当然と考えられていた
物の見方や考え方が劇的に変化すること】
――これが着付けの仕事のなかで起こり得るのです。
1年に1度の開講です。