冷え性さんの足袋は5枚コハゼがオススメです
足袋のハナシ
足袋。
何かこだわりがありますか?
足袋のこだわりは「白さ」という人
「シワのないフィット感」という人、
こだわりとは違うけれど
「頻繁に変えられるように安価なものにしている」
……いろいろです。
ここ2年ほど、5枚コハゼがいいなあと思っています。
ということで、足袋、5枚コハゼの話です。
足袋は、もちろん、いろいろな種類を履きます。
普段履きには4枚コハゼの
安価な足袋を使うことも多いです。
ちょっとピシッとしたいときは、
新富町大野屋総本店(注:歌舞伎座向かいの大野屋さんとは別です)で
自分の「型」を作っているので、そのオーダー足袋。
大野屋さんは毎月、歌舞伎座や新橋演舞場の役者さんの
舞台用足袋の受注がある、都内唯一の
製造量を誇るメーカーさんです。
芸事をする人の注文が多いので、
舞台上で足がきれいに見えるように、
やや細めキツめな作りだと思います。
キツいと言っても、シワがでないピシッと
心地よいキツめということです。
オーダーではありませんが、
向島めうがやさんの足袋も
ピシッとしていてとても履きやすい。
好きな足袋です。
武蔵屋さん、福助足袋、ゑびす足袋さんなどの
足袋も履きます。もちろん、海外縫製の安価なものも。
ところで、コハゼにこだわる人っていますか?
ご存知の通り、4枚コハゼと5枚コハゼがあります。
圧倒的に多いのは4枚コハゼ。
5枚コハゼは足首がきれいに見えるということで、
舞台で踊る舞踊家や俳優さんが好みます。
1枚多い分、足首を覆う部分が高くなります。
私は、冬は5枚コハゼを履きたくなります。
なぜか?
4枚コハゼより温かいから。
(足首のキレイさはすでにどうでもよいww)
え?? コハゼ1枚で?
しかも、足袋で温かさが違う?
……と思われかもしれませんが、
これは、ほんとうです。
5コハゼのほうが足元に寒さを感じにくい。
冷え性の人なら、絶対わかるはず。
先に、
>1枚多い分、足首を覆う部分が高くなります。
と、いいました。
そうなのです。
このコハゼ1枚分が、大きな違いになるのです。
↑の写真では色みも違うので
ちょっとわかりにくいかもしれませんが……
左が4枚、右が5枚です。
なぜ、こんなに違うのだろう?
考えてみました。
答えは「ツボ」、だと思うのです。(多分)
女性に大事な三陰交というツボが、足首にあります。
鍼灸の先生や、ヨガ、気功の先生もよく言います。
くるぶしから指4本分の位置。
押すと、痛っと感じる場所です。
ここが女性に大事な、特に婦人科に関係するツボだそうです。
5枚コハゼだとギリギリ、この三陰交が隠れるのです。
冷え性の人にも効くツボです。
きものは、首元、手首、足首と
3つの首を塞ぐのが防寒対策のセオリー。
スパッツを履くのもいいのですが、
結局、足首が出ていると寒さを感じません?
足首を覆うかどうかで、大きな差があります。
流石にきものでプードルみたいな
レッグウォーマーは……ないから。
5枚コハゼは価格的に高いのですが、
冬は、特に冷え性の人はオススメです。
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