カジュアルきものを、スマート・デイリー・ユニークに分類
月刊アレコレVol.160出ました!
今号は「カジュアルきもの分割論 後編」です。
前号でも触れましたが、
あらためてご説明すると―
振り幅が大きくなってきたカジュアルきもの、
ただ「カジュアルきもの」では
イメージが伝わりにくくなってきています。
従来、フォーマル・カジュアルだけの
クラス感をベースとした分類があり、
そしてフォーマルは、セミフォーマル(準礼装)、
インフォーマル(略礼装)という、
その中でも区分がありました。
しかし、カジュアルに関しては
その中での区分がないまま、
振り幅だけは大きくなる傾向にありました。
「カジュアルきもの」とひとこと言っても、
わかるのはフォーマルではないということだけ。
そのイメージが伝わりにくくなっている点を
整理しようと思ったのが、
分類のきっかけです。
洋服の世界ではスマートカジュアルと
いう言い方があります。
具体的には、レストランウェディングなどの
ドレスコード、「平服で」という指定のときは概ね、
スマートカジュアルからインフォーマルと考えます。
つまりおめかし系カジュアルから、軽めフォーマルです。
今回の月刊アレコレで分類したカジュアルは、
この
- おめかし系スマートカジュアル
- そして日常のおしゃれデイリーカジュアル
- 個性的な着方やブランド色が際立つユニークカジュアル
という分類をしました。
わかり易くありませんか。
もちろん国境のようにきっぱりと
線引きができるわけではなく、
その間は存在します。
特にデイリーカジュアルの幅が
いちばん広いので、デイリーが両方に
かかることが多くなると思います。
- スマートカジュアルと、デイリーカジュアルの間は「スマートデイリー」
- デイリ―カジュアルとユニークカジュアルの間は「ユニークデイリー」
この区分をすることで、まずクラス感がよくわかります。
そのあとの階層にくるのが「スタイル」としての、
モダン、ポップ、エレガント、
さらにはきものならではの、はんなり系、古典派、正統派なども、
その次の階層で区分されるものです。
この分類は、着る人だけではなく、
作り手や販売する側でも
とてもイメージが伝えやすいと思います。
自分のお店の個性も、「言葉」で
伝えられるようになります。
そして、番外編としてとりあげているのはが、
スマートカジュアルとインフォーマルの
親密化というテーマ。
ここはおまけみたいなものですが(笑)
すごくすごく大事な部分…だと思っています。
今後のきものの予測になっています。
ここはぜひ本誌で!
特にきもののプロのかたには
読んでおきべき項目です(笑)。
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