「月刊アレコレ」の表紙、コーディネートコレクション
押し迫って参りました。
お正月に向けた、
ちょっとおめかし系きもののための帯結び、
懇切丁寧、徹底解説の保存版・二重太鼓の特集、
お陰様でとっても人気です。
さて、年末は各種イベントや忘年会が多いと思います。
それは、やはり、きもの!です。
ここ数年、カジュアルきものにおける
年代の縛りが本当になくなってきました。
色———いいじゃない、40代でピンク着たって、
50代で赤を着たって。
デザイン———いいじゃない、めちゃハデハデでも、アンティークでも。
……と、月刊アレコレは考えます。
だって、ファッションですもん、
人に迷惑をかけない程度の暴走(笑)なら、自由でいいですよね。
「迷惑」というのは……、各自で判断してください(笑)。
月刊アレコレのcoverが現在の画像に変わったのは、昨年の9月。
以来、1年ちょっと、季節に合わせたコーディネートが
coverを飾っています。
おしゃれをしたい12月、年末年始。
コーディネートの参考に。
月刊アレコレのcover collectionを
解説とともに並べてみました。
特に「赤」の帯締の使い方、参考になさってくださいね。
↑表紙にはあまり見えませんが、きものは、ホタル絞りが飛ぶ紬縮緬。
最近あまりみなくなった素材ですが、
柔らかものですが紬風の節が立ち、
着付けやすい小紋です。帯は、染めの袋帯。
帯揚は縮緬の鉄紺。とくると、帯締めも
シックに、もしくは道明あたりの唐組を合わせたく
なるところですが、
ここは月刊アレコレ的に「赤」です!
このコーディネートは皆さん、
「目からウロコ」とおっしゃる方が多かったコーデです。
ここで、「赤」か!?と。
でもこの一筋が、このコーディネートを非凡な印象にしたと思います。
ウレシイことに、これ以降、月刊アレコレの赤を参考にしたという
コーディネートをネット上や実際にもよく拝見しましたヨ。(^^)
↑こちらはVol.136。
無地の紬ですが、ボーダーで糸の濃淡が表されています。
帯はアンティークのふくれ織り。
クリスマスを意識したコーディネートです。
クリスマスらしいモチーフは何一つありませんが、
赤を重ねることでイメージを寄せました。
実はきものは編集人が二十代で初めて自分で誂えたもの。
染め替えをしようと思うつつ、初めての一枚に思い入れがあり、
このままで取ってあり、こうして時々、撮影に活躍してくれています。
ポイントになる帯留は、クリップタイプのイヤリング。
外出時は落下しないよう、シリコンの輪ゴムを通しておきます。
↑こちらは完全にお正月をイメージしたコーディネートです。
きものはいまもうなくなった(さみしい)更甚さんの
鬼シボの縮緬の更紗。ものすごく多くの型を使っています。
帯は西陣のお正月モチーフ。
凧、門松、サイコロ、大入り袋などが織りだされています。
帯揚は更紗のくどさを相殺して活かすために
潔くスッキリした白。そして帯締は赤。
帯の柄だけでなく、白と赤を使うことで一層のお正月感を表現。
箪笥に眠るきものも、コーディネートでいか様にも
イメージを作ることができますね。
↑こちらは無地紬に、型染めの牡丹更紗の九寸名古屋帯。
無地に更紗の帯というだけで、テッパンです。
それだけに失敗はないものの、平凡になりがちです。
意識したのは、「ちょいかわ(かわいい)」です。
そのキーが薄ピンクの三分紐。
これが渋系、無難系の冠組などだったら?
意外と普通になるんです(笑)。
帯が主役なので帯揚はきものの色を踏襲した無地縮緬ですが、
くっきりした濃いめを選ぶことで、
きものも帯も引き立っていると思います。
↑こちらは、「民芸POP」のテーマが人気だった前号のcover。
民芸調な紬をどう今っぽく着こなすかという課題に、
月刊アレコレが提案したのが! 「民芸+POP」でした。
元気な色、モチーフを組み合わせることで、
民芸調がかわいくなりました。
こちらの具体的なコーディネートのノウハウは
本誌で御覧くださいね。
(以上コーディネート/すべて月刊アレコレ編集人みやざ)
月刊アレコレはコンパクトな冊子タイプの本ですが、
表紙も含めて、きもののいまの情報がギュッと詰まっています。
広告は入っていません。
コーディネートと着付けにチカラをいれて
毎月、丁寧に取材撮影して、完全撮り下ろし、
書き下ろしで制作しています。
月刊アレコレは書店で買えません。
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