編集人、秋のきものコーディネート。
今日は編集人みやざの最近のきものです。
仕事でも、自分が着るのでも、
コーディネートが大大大好きです(笑)。
きものの説明をしながらご紹介します。
ワタクシの場合、きものを決めてから、
帯、小物を決めるパターン。
その日の天気やら気温やら、
シーンやらが優先されます。
で、最初の紹介は
大島紬、藍泥染の有栖川柄です。
↑これは昨年作ったものですが、
悉皆屋の女将に、
「1年ちょっとしか着ていないとは思えない柔らかさ」だと
お墨付きをもらいました(^_^;)
つまりかなりのヘビロテを証明。
この大島紬は有栖川の柄合わせを
しっかりしていただきました。
帯は縮緬の絞りの染め名古屋。
柄は日月紋(じつげつもん)。
大きい水玉じゃないですよ~(笑)。
(ま、どう言ってもいいんですけどね)
太陽と月を表した円なのです。
↓次は、同じ帯で結城紬。
帯揚も同じブルー。
これは知人のお祖母ちゃまのものを
譲られて仕立て直しました。
丈が足りなかったので胴接ぎをしてもらっています。
胴接ぎは文字通り、胴の部分を切って別布を足すことです。
今回は別布ではなく、掛衿を外して
接ぎにしてもらいました。
なので、地衿はつまみ衿にしたなんちゃって掛衿です。
藤工房さんへ依頼しました。
さらに、仕立ては“胴抜き”。
胴抜きとは文字通り、裏地となる胴裏をつけず、
八掛だけつけて袷にみせる仕立てです胴部分単衣、
腰下と袖が袷という、なんちゃって袷のことです。
どういう人が好むかというと、暑がりの人、
仕事できものを着る人が、
(屋内は暑いけど人前での衣替えの遵守のため)
胴抜きにすることがあります。
私はいまは軽めに着て、
数年して洗い張りのときに
袷にしようと思っています。
↓胴接ぎした箇所はおはしょりの中に隠れます。
わかりますか。
※掛衿:汚れやすい衿を取り替えることができるように、
地衿にもう一枚衿をかけて仕立てます。
それを掛け衿といいます。つまり衿が二重。
↓こちらです。衿の縫い目がありますね。
※つまみ衿:衿には掛衿の線があります。
その掛衿がないので、少量つまんで縫込み
重ねているように見せている衿のことです。
画像の色が違うのですが同じ結城紬です。
↓
↓そして、こちらは縞のコットンシルク。
きくちいまさんの303です。
同じきものの写真3連投です。
経(タテ)糸が綿、緯(よこ)糸が絹の混紡です。
絹の光沢がありますが、見た目は木綿感が勝ちます。
でも着心地はGOOD。
お家で洗えるし、とても優秀な普段着です。
ただ、ちょっとモサッとした地風なので、
太めに見えるかも…。
なので、私はこれを着るときは
胸に補整はしません。
(補整をしている一番下の同じきものと比べてみてください)
↓こちらは同じコットンシルクにfunny-coco織り兵児帯。
これも補整なし。
↓そして羽織を合わせて。羽織は撫松庵のものです。
帯は“5−9きもの”の変わり博多献上バニラ。西村織物です。
このときは補整あり。
私の補整に使うのは、
でもこのコットンシルクのときは、
胸元がモサッとみえるので、必要ないかな~と。
コットンシルク1枚目2枚目の写真は補整なし。
そっちのほうがはスッキリしていますよね。
↓コットンシルクの地風です。
最後が雨の日に着たポリきもの。
黒の角通しです。
これに合わせている帯は、
洗い張りした羽織を帯に仕立て直したもの。
ポリなので胸元のガサゴソ感がありますが、
このときの補整は“晒し”を巻いています。
晒しの補整については、私、かなり語ります(笑)。
語りすぎるくらい語りたいですが、
がまんしてそれは後日にします(笑)。
毎日、ちょっとずつ着付けや補整を変えて、
さまざまなパターンをお試し・検証して、
月刊アレコレに反映している編集人なのでした~。
本日は以上です~。
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