コーディネート

同じ帯揚でも結び方で印象が変わる~!

やっと次号、入稿、下版となり、
 
vol.129無事、発行の予定です( ;∀;)
 
次号は、最近気になっている人が多い……はずの、
 
「薄羽織が旬!」
 
レースのプレタ羽織や、正絹のお仕立て羽織などを取り上げて、
 
季節は? 素材は? どんなきものに合わせられるの? 等々
 
取り上げています。乞うご期待!
 
 
 
で、いまちょっと一段落ついて、
 
次号のお知らせをする前の箸休め。
 
……箸を休めるほど、ブログ更新されてないじゃないすか?? 
 
って、いわないでね(^_^;)
 
 
 
昨日、コーディネートをしていて……というか、
着ていて鏡を見て気づいたことがあったので、ぜひお知らせしたいと思ったのです。
(足しにならなかった人にはすみません、先に謝っておきますww)

 
 
下の茶のきものは譲られた結城紬。
 
とてもこなれた、やわらかい地風の、単衣のきものでした。
 
「結城紬は寝間着にしてから着ろ」と
 
言われますが、まさにその境地に達していると(笑)
 
思われた結城紬でした。
 
 
ギリギリ着ることはできたのですが、
 
居敷当てもついていない単衣のままでは不安だったので、
 
八掛も付けて胴抜きに仕立てなおしてもらいました。
で、ここからがコーディネートの話です。
下の3枚の画像を見比べてください。
(あまり変わり映えせずすみません(^_^;) でも見なきゃ分からない )

 
 
写真(2016-03-30 12.39).jpg
 

写真(2016-03-30 21.29).jpg
なぜ、同じような写真を3枚並べたかといいますと、
帯揚の仕方が違うので、みていただこうと思いました。
この帯揚は全面柄かと思って購入したところ、
パッケージを開けたら半分しか柄が入っていないタイプだったのです。
(画像一番下)
それはそれで使い方の工夫をしていて気がついたことがあるのです。
◎いちばん上 → 普通に結ぶと下段の画像と同じ柄の出方になるところ、
結んだあまりのほうをかぶせて、全部縞々にしたパターン。
かぶせた感がでないように整えるのは、意外と面倒です。
◎真ん中 → 振袖などでやるパターン。入組風。
◎いちばん下 → 普通に結ぶとこうです。
このコーディネートは「渋系モダン」を目指した取り合わせです。
このあとで帯について触れますが、帯が琉球絣で、
一歩間違うとすごく民芸調になる、私には危険な柄。(地味な顔立ちなのでw)
こんな無地系の茶で、絣柄の帯だと、何か色を入れたくなりますよね。
そこをこらえるポイントが、「同系色」と「帯揚」。
このゼブラ風の縞々が同系色のモダンを作っているポイントです。
で、ですね。 ここ、大事なこと言います(笑)。
同じ帯揚を使っても、
   真ん中の使い方がよりモダンに感じませんか?
大した違いに見えないかもしれませんが、試してみて気づくことです。
でも下段も、もう少し色自体が個性的であれば、
水引(左右違う色)になって個性的でステキだと思います。
赤とグリーンとか、濃い青と淡い水色とか。
私はきものを着ると、必ずといっていいほど、帯締、帯揚を変えてみます。
特に帯締は変えやすいので、色はもちろん、
平組・丸組、三分紐、さらには帯留も変えてみて、
雰囲気や、表情や、印象がどう変わるか、を試すのです。
それにより、コーディネートのパターンが増えるだけでなく、
自分の意図するコーディネートを作るレッスンにもなります。
画像で残しておくといい参考資料になります。
帯揚と帯締、帯留だけでこんなに印象が変わるんだ~と、思います。
↓これは牡丹唐草の型染め名古屋を合わせたもパターン。
このときも、確か帯締、いろいろ変えています(笑)。

画像で見るととても客観的に見ることができます。
結城お直し.jpg
↓下の画像は昨年アップした黄八丈の帯締が違うバージョン。
黄八丈2.jpg
黄八丈4.jpg
黄八丈3.jpg
黄八丈1.jpg
…………で、思ったのですが、これ、職業病みたいなもの?ですかね(^_^;)
でもきもの好きな人なら、この楽しさ、おもしろさ、わかりますよね(笑)。
いつも締切に追われるときに限って、ハマってしまう逃避行的着せ替え遊び(笑)。
実は、着付けも毎度この調子で、結構いろいろ変えて試しています。
着付けのお話はめっちゃ、ほんとうに一度させたら地球一周しそうな勢いで
しゃべり続けますので、冷静に考えてアップしますねー(^_^;)
ところで、上の方の琉球絣の帯の話です。

沖縄で着尺で買ったはずが、着尺に足りないとわかって
母が2本の帯に仕立ててくれたうちの1本。琉球絣の九寸。
これはちょっと珍しい帯になりました。
30年近く前ですが、コート地だったとも思えず、
沖縄時間のなかで流通されてしまった不思議ちゃんなのでしょうか(苦笑
という逸話の帯なのでした(笑)。

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