自学自習塾

月刊アレコレの自学自習塾「プロのための着付け強化コース」

今週、15日(水)「大竹恵理子のプロのための着付け強化コース」の、2回目が
月刊アレコレの編集部スタジオ アレコレで行われました。
この日のテーマは、「補整」と、「正絹の小紋を着せる」、です。
それぞれ着付けが完成して撮影。
目で至近距離で見るかたちと、モニタ(印刷される画像)で見るかたちの違いをチェック。
皆さんん、違いにおどろきます。細かなチェックに添って直していきます。
(ほんとうに、全く違うのです)

 

「着付けにはジャンルがある」、
つまり「仕立て上がった着物を着せる」だけが着付けの全てではありません。
 

写真館や記念撮影、式場着付けの他に、
モデル仕立てという特殊な仕立てのきものを使う雑誌撮影、ショー着付け、
CFフィルム撮影などの見せるための着付けがあります。
本仕立てとまったく別物です。見たことがない人のほうがい多いと思います。
展示会に飾っている仮絵羽仕立てとも違います。
 

最近、「着装の着付け」と「見せるための着付け」の違いという言葉を使う人を
チラッと見るようになりましたが、「着付けのジャンル(の違い)」という言い方は
月刊アレコレで発信し始めた言い方だと思います。
 

編集人みやざも30年以上撮影や着付けの現場で仕事をしてきましたが、
今までは着付けの世界ではほとんど使われたことのない言葉です。
 

そもそも、その認識が、特に着装の着付けに特化している一般の着付け師さんや
着付け講師さんたちの世界ではほぼ皆無だったと思います。
小さいながら撮影の現場を持っている月刊アレコレですが、
お願いする着付けさんが、ほんとうに様々なことを気づいてからかなり経ちます。
 

大変僭越ながら撮影の現場で求めるスキルを不足している、と感じました。
(こちらはお仕事を依頼するほうなので、撮影の現場がわかってないといろいろ不都合があります)。
しかしながら、雑誌や広告の着付けは特殊なスキルなので門外不出。
企業秘密なので、知りようもないよなあと、考えました。
そこがこの講座を開講しようと思った発端です。
大手企業のCMやCF、印刷媒体やショーなどの着付けを手がける大竹恵理子さんに相談して、
OKをいただき! この講座開講にこぎつけました。

最初は強化コースではなく、「単発のプロのための講座」として行い、
この講座の受講者を対象として強化コースを募集しました。
単発の講座は受講者20人(定員以上に受講希望者が多く、急遽もう1日増やしました)でしたが、
強化コースは6名が定員、内容から言ってそれしか受け入れができないのです。
 

今回、写真スタジオや着付け教室の講師、呉服屋さんスタッフなど、
新たなスキルを身につけるために、大阪から、神戸から、埼玉から、
神奈川からかと受講していただいています。
写真スタジオで仕事をしている方でも、
まったく違うスキルと知識なのです。
「着付けのジャンル」を増やしたい、勉強したいという方たちです。
皆さん、もちろん着付け講師(師範)コースを修了した方たちで、
着付けでお金をいただく方たちです。
それでも「自主練するときに、どういうかたちを目指せばいいのか、
目標が見えてるので練習していても、いますごく着付けがたのしいんです」という方もいました。
今回は宿題も出たのでさらに頑張っていただきます(笑)。
定員6名の少数でしかできない講座です。
最後の講座は、実際月刊アレコレの撮影の現場で行います。
月1回で6ヶ月。1回は11:00~19:00。みっちりです。
一応、遠方からでも日帰りできる時間で設定しています。
 

今回は一期生。
二期生の募集は秋からになります。
 

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