着物で腰痛を緩和 その2――ポイントは「紐」
一昨日の「きもので腰痛緩和」、その後、です。
本日、日曜日の原稿書き。
先週からの背中・腰トラブル。やっぱり今日も背中と腰が張って鈍痛があるので、
午後からきものに着替えました。
で、一昨日のブログではちょっと触れていなかったことで、「きもので腰痛を緩和」するための大事なポイントをお伝えしておきます。
きものの着方って、人それぞれ。
(自分的に)便利な道具を使う人もいると思います。
が、腰痛できものを着る場合、きものさえ着れば症状が緩和する、ということではありません。そこんところ、誤解があるといけないので、ちょっと触れておきます。
で、腰痛を緩和するために着るときは、
余計な道具は要らない。「紐」が基本!
一昨日のブログでも、産婦人科医でマタニティヨーガの先生の言葉を借りてお伝えしているように、「紐」が大事、大事、なのです。
なので、まずステテコはNG。骨盤をきゅっと締める裾よけを着けるのがポイント。(ステテコの上に裾よけならいいですが)
そして、きものに打つ腰紐はゴムベルトではなく、木綿かモスの普通の腰紐で同様にきゅっと締めます。(腰紐用のゴムベルト式のものがあり、使っている方も結構います。ワタシもきものの身丈によっては使うこともあります)
実を言うと私自身の腰紐の位置はやや高めです。が、腰痛のときにウェストの位置に紐を売ってもあまり効果がありません。やや位置を下ろして、やはり骨盤の位置にきゅっと結ぶと気持ちが良いんですね。
その気持ちよさは、背中・腰の張りと言いながら骨盤もあまり良い状態じゃないんだな、という実感を持ちます。
帯自体はきつく締める必要はなく、内臓から背骨をぐるりと包み込み、支える感じで。
今日は楽ちんなカルタ結びです。
洋服よりよほど楽です。
何十年きものを着ていますが、腰痛のためにきものに着替えたのは初めてです。(ーー;
医療用コルセットというのは使ったことがないので、わかりませんが、Facebookでコメントをくださった方は「ロボットみたいな動き」になりますと言っていました。なので「きものがいちばん」と。もちろん、効果があっての医療用なのでしょうが、同じく腰痛に関してコメントをくださった浅草の辻屋の女将・富田さんは、ひどい腰痛が着物を着るようになって治ったとおっしゃっています。そういう方って、結構多いようです。きものを着る人にしかわからない“効能”ですね。
で、今日はユニクロのインナーに半襦袢、藍の阿波しじらに、半幅帯のおうちきものです。
因みにこの阿波しじらは仕立てて8年目。
木綿のしじら織りは結構縮みました。
普通、きものはタテに縮んでもヨコには縮まないものですが、
これは袖幅が縮んでしまい、もはや手持ちの襦袢が合わせられません。
夏用ということもあり、筒袖で着ていますが、これはワッフル状というか、昔のパジャマの生地によくあったサッカー地様の地風なので、ヨコにも縮むようです。
もひとつ。どーでもいい説明(笑)。写真の下に見える毛玉みたいな(笑)モフモフは、おてんばワンコのアタマでございます。^^;
『月刊アレコレ』は書店では販売していません。定期購読は こちらから
バックナンバーはこちら
創刊号より、きくちいまの、書き下ろしイラストエッセイ「きものの引きだし」好評連載中です。