みやざの本日のきもの
お盆中です。しかし、世の中、お仕事をしているヒトもいて、
錦糸町徒歩15分もかかるところ、汗をかいて歩いているヒトもいて、
しかも駅出口間違えて真逆方向に10分以上きもので歩いてから気がつく人もいて、
道連れにした編集さんたちと結局タクシー拾うハメになるヒトもいて、
打ち合わせ先の会社に到着したその時は、レンジでチン、一丁上がりみたいなゆでダコ状態で、編集さん~、ごめんなさいと繰り返すヒトは、
誰あろう、このワタクシでございます。
打ち合わせはとりあえずうまくいったので、良かし。
本日のきものは、夏銘仙。絣で市松風の柄になっている臙脂色の薄物に、麻の葡萄柄の染帯、紫蘇色ぼかしの絽の帯揚。
夏物の素材でも、従来のセオリーで言えば実はさらに細かく分かれていて、8月は麻のきものはOKですが、帯は麻や絽ではなく、羅、紗、絽綴れ、植物繊維とされていました。いまやそんなことに照らしあわせていたら、着るものがなくなります。
半衿だって、6月は絽縮緬や楊柳と言われていましたが、それはかつての慣習や伝統、知識として知っていればいいこと。また自分がすごくきものにハマって詳しくなったら、そういう細かな決まりごともまた樂しみとして実践すればいいのです。
……と編集人みやざは思っています。
なので、この夏銘仙は薄物で、従来なら7・8月の盛夏限定となりますが、濃い色銘仙は透け感がほどほどで9月に入ってからも活躍してくれるきもの。超お助かり薄物です。もう一枚、同じように重宝しているのが藍の明石縮。これも透け感ほどほど。残暑の9月には助かるきものです。
新しいセオリーは誰かが率先して、実践することで既成事実となっていくのです。