きもの

浴衣(ゆかた)に足袋はあり?なし?

 ※「浴衣に足袋はあり?なし?」2019版を追記、補足、割愛して、再掲アップしました。

本記事の7年後版となります。よかったらこちらもどうぞ。
 

ゆかたと云えば、衿元すっきり素足で着るもの。そんなイメージがありますよね。

「ゆかたってぇ~、足袋を履かなくていーんですかぁ~」→ こういう質問をするお嬢さんには、「履かなくて大丈夫よぉ~」と言います(笑)。

しかし、
「某きもの雑誌で、有名スタイリストさんがゆかたで足袋を履いていたのよ~、それってどうなの~」という方には、
「ゆかたで足袋を着けるのは一般的ではないですが、間違いではありませんよ」と言います。

 

一般的―― と言いました。その一般は、夏祭りや花火大会などのイベントで、夏のコスチュームとして着る場合がほとんどで、そういう場合は素足に下駄が鉄板、かつ、ゆかた本来の夏らしさ、軽やかさが出るのと、実際、多くの方が素足で着るものだと思っているからです。

しかし、一般じゃない場合……と言っても特殊であるとか変わった着方ということではありません。
日舞をなさっている方や役者さん、そしてきものをよく知っている方や年配の方は、ゆかたに足袋を着けることもあります。(絶対、履くという事ではありません)

そして飲食関係の女将さんたちも「清潔」の観点と身だしなみとして足袋は着けます。

 

舞台関係の方は、分かりますよね。
また町内会などで行われる盆踊りの社中のおばさま方も、揃いのゆかたに足袋を着けて踊っているのって、よく見ませんか? 

足元をきれいに見せる、また、年をとると素足が見苦しくなるので足袋を着けるという説もあります。

要は、何をもって美しいと思うか、です。

さらに、ゆかただけではなく、小千谷縮程度の軽い夏のきものなら、半衿なしで帯締、帯揚、足袋というごく普通のきものの拵えで着ることもできるのですよ。

 

 

このブログのひとつ前に夏姿のお手本として、ステキなきもの女子3人様をアップしていますが、
再度キモノ*スイーツの初音先生をご紹介すると、
この時先生は藍の岡生地ゆかたに、紗献上の名古屋帯に帯締、白い足袋を着けていらっしゃいます。

堀口初音先生は人気着付け教室キモノ*スイーツのお家元(先生ご自身はそういう言い方をしません。誤解なきように) 

今人気の着付け教室、鞠小路さんや、椿庵さん、きものシロップさんなど、皆、キモノ*スイーツの講師コースを卒業して独立なさった方たちです。つまりその先生の先生なのです!
そして山村流の舞踊家として舞台に立ち、着付けだけでなくお弟子さんに舞の稽古をつけるお師匠さんでもあるのです。

先週、先生とお目にかかった時にその話題も出て、「決めつけすぎている」ことが多いという話をしました。
その中のひとつが、“ゆかたに足袋”の話題。

「黒留袖には白の帯締、帯揚という決めつけも、ちゃいますよね~」という話も。
こちらはまた後ほど。

 

ということで、「ゆかたに足袋は変!」「モノを知らない」と決め付けることのないように。
そして、夏にはじけるゆかたは、若々しい雰囲気と、また健康的な色っぽさが出るので、

素足が似合うということです。

因みにですね、『月刊アレコレ』は創刊8年目で85号を重ねていますが、
創刊2年目の20号(9月発行号)で上の画像のような、琉球風の柄の綿麻きものを半衿なしできものの拵えをして掲載しています。
もちろん、そういう着方もありですよという説明と提案も入れています。

こうして見ると『月刊アレコレ』って、普段着きものでゆる~いけど(笑)、 基本はかなりしっかりした知識に裏付けられた提案、しているんです(いまさら自分で感心(≧▽≦) )

この号は6年前になります。某雑誌の「ゆかたに足袋」が話題になったのは昨年。
先をいってますってー(をい、言い過ぎ)
まじめで、意外に(笑)基本もしっかりしているけど、
ときたまお調子に乗る(笑)『月刊アレコレ』は書店では取り扱っていません。
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