愛おしい大切な、大切なコート。
揺らいだ横段の紬に、紬の帯。 帯は何度も紹介してますが、
きものの反物を帯に仕立てて もらったもの。
義母が旅先で購入した反物がなぜか用尺が足りず(ありえない!)
義妹とみやざに帯に仕立ててくれたものです。
玉虫で、光によって茶から深緑色 になります。
帯揚は龍工房の縮緬、新橋色。 帯留はすたぢおμのキャッツアイの ビーズ帯留。
今日のハナシのメインはこちら。紬に大きな絞りを施した煉瓦色のコート。
池田重子さんとお仕事でご一緒していた頃よく通った目黒「時代裂池田」で購入したもので、
洗い張りをして裏を新しくして仕立て直したものです。
でも生地がすごく弱ってきて、負荷がかかるボタンのところが
切れてきたので月島の扇屋さんに持ち込み、補強してもらって、大事に大事に着ています。
多分、実年齢60歳くらいじゃないのかなあ・・・・。もっとかもしれない。
だから、今期初。 去年もシーズンに10回くらいしか着なかった。
洋服でここまで生地を直して、大事にして持たせようって、あまりないと思う。
いつか、ほんとうに、ほんとうに着られなくなるほど弱って、
ダメだ…と思った時、 泣くかもしれない。 しばらくは凹むだろうなあ。
だから、昨年からはこのブログの下にあるエンジの羽織コートの
ほうがヘビーユーズになってしまっています。
洋服で、すり切れた生地を補強してまで着たいって思うものに、
・・・・・・出会ったことがないなあ。