きもの

「埼玉キモノジャック in 川越」に参戦!

川越キモノジャック4昨日も1日暑かったですねー。
さて、皆さんキモノジャックってご存知ですか。
京都を発祥に、きものでその場所、地域を「ジャック」しちゃおうという、イベントです。
Twitterを連絡網として、決行日(つまり開催日 笑)、集合場所、時間、コースなどの情報が流されます。
川越ジャック1集まって予定のコースを移動(ジャック)する以外、何も縛りはない途中参加OK、途中離脱Okのゆるいイベントです(笑)。
きものファンが増えてきているとはいっても、石を投げるとあたるのは洋服の人(良い子はほんとに投げてはいけません)。
やっぱり絶対数が少ないので、きもの人口増えているといっても、隣りを見てその実感を持つことは難しかったりするわけです。
キモノジャックに参加する人の動機は様々だと思いますが、
多くは単純にきものを着て出かける楽しい口実になればいいとか、
ほかの人のきものやコーデや着方を実際に見てみたいという人が多いんじゃないかなあ。今回初参加して、そう思いました。
川越ジャック3みやざの参加の動機はいまどきのきもの姿を撮りたい、帯結びを撮りたい、インタビューしてみたい。そんな編集者根性で、急遽参加表明。川越駅に12:30集合から一緒に動きました。誰彼なく声をかけるきものでメガネのオバサンいや、もとい(元、ちゃう)おねーさん(笑)がいたら、それは月刊アレコレの編集人みやざでございます。←写真、腰が入ってるし…(爆)
川越ジャック2
今回は埼玉以外に、京都、群馬、福岡、愛知と、同時5箇所のキモノジャックでした。
東京は23日、六本木ミッドタウン集合で敢行されます。
でもでも、聞くとほんとうにびっくり。というか、この実態を呉服屋さんたちはしっているのだろうか、と思います。
男性だって神田さんでピンクの縞の川越唐桟を仕立てていたり、
同じく男性が仕事の帰りに呉服屋さんに入って、浴衣を仕立てたり。
ペアでデニムの、それも生地がデニムというだけでなく、あえてステッチや鋲を打ってアイテムとしてのデニムを意識したきものを男女ペアで着ていたり。
洋服生地を探して自分でいきなり着物を縫っちゃたり。
着物つながりで知り合ったペアは5年間二人できものイベントに参加していたり。来月、臨月というお腹で東京から参加したフィリピン人の女性までいました。
大好きなんですって。もちろん自分のも友達のも、着付けは自前。
川越キモノジャック7川越キモノジャック6
           
 こちらのお二人はご夫婦。ご主人が呉服屋さんで浴衣を買った人。
とにかく、みんな「自分が楽しいきもの」なんです。
Twitterをしている呉服屋さんは結構いるので、情報としてはキモノジャックは知ってると思うのです。
……が! がです!参加している人は確かにどちらかといえば、すごい正絹物を着て参加する人は多くないかもしれない。(夏という季節を別にしても)
でも、彼女、彼らのきものの楽しみ方って、半端なく「自然」で「自分サイズ」です。この愛好者の実態、プロフ、各人の工夫やきものの考え方。ここ、大事なトコです。知っているのかなあ。
川越キモノジャック8川越キモノジャック9
まずきものの楽しみを知ること。
それこそがきものファンを増やすいちばん大事なところだと思うのです。
こちらのペアはデニムのおされさんw。彼のほうがカッコイイから欲しいと買いに行き、付き合った彼女も購入という流れだそうです。
人ってね、好きなものに対しては成長があるんですよ。
きものも然り。楽しみの実感を持たない人たちに、50万円する「きもの」の良さを説いても、それは物としての良さであって着る楽しみにはつながりにくい。
何が言いたいかと言うと、呉服屋さんのお得意さんになる人って、
まず「きものを着る人」「きものを楽しむ人」でしょって、ハナシです。
もちろん、技術が生かされたきものとしての良さも否定しません。
  でもそこに着る人の「精神」がなきゃ、
  きものとしての「生命感」が目覚めない。
工夫して心底きものを楽しむ人たちは
世間や呉服屋さん思っているより多いということ事実。
そしてある時期、彼女たちは呉服屋さんやきもの屋さんを越えたところで、
きものの世界を構築し始めているということを、
気付かないと、まずいんじゃないですか?と、言いたいわけです。
本日、長っ。持ち時間大幅オーバー(笑)。

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