きもの小物

「ゆるぎ」と呼ばないで――帯締

道明4さて、本日もお集まりありがとう。
――って、エラソーにオードリーの春日かっ(笑)。
今日は前振りマキでいきます(笑)。
笹浪組、鎌倉組、亀甲組、御岳組、冠組等々――組紐(帯締め)の組み方で種類を呼び分けますが、
その組み方でも柄出しというかデザインの違いやアレンジ
によってさらに店なりの呼称があります。
それが道明であれば「鎌倉組―水鏡」「冠組―緑青」「笹浪組―西海」とかいう名が張られています。
道明3画像上は定番人気の冠組。日本の伝統色がつけられた無地の150色がズラーーーリ。
道明店主が、呉服屋さんとは一味違った着物とのコーディネイトのアドバイスもくださったのですが、それは本誌をご覧いただくとして、
「冠組」――「ゆるぎ」という呼び名で一般的です。ネット検索しても「ゆるぎ―(冠組)」で出るわ出るわ。
が、しかーし! 店主曰く「いつから“ゆるぎ”になったのでしょうね」
「私どもでは(三百年以上)ずっと冠組(かんむりぐみ)でございます」
「ゆるぎとは言いません」――なんですとーーー!?
これまで月刊アレコレも本誌で冠組(ゆるぎ)として紹介してきました。
で、あっさり宗旨替え(笑)。違うか(笑)。
来週発行の「たのもう!お誂えお直し入門」でもお伝えしている通り、
今後アレコレは「ゆるぎ」ではなく、創業三百年以上の老舗に倣って「冠組(かんむりぐみ)」と呼び変えます。
でも道明店主も知らない「ゆるぎ」の呼称。どういう謂れか、誰かご存知でしたら、おしえてくださいませな。

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