取材

「もったいない」でNHKに登場、扇屋さんと着物。

きものびとで紹介した月島の悉皆屋さん、扇屋四代目の家田さんです。
昨日、たまたまBSの「COOL JAPAN―発見!かっこいい日本」を観ていたら、テーマは最近、世界に広まりつつある日本の「MOTTAINAI精神」。
各国の外国人が集まり、「もったいない精神」を生かした日本にしかない商品やアイデアを紹介、評価していました。
mottainai例えば、トイレのタンクの上にある手洗い。流すのに溜める水を使って手を洗うアレ、日本にしかない商品なんですね。
そして他の諸々とともに挙げられた「もったいない精神」が息づくアイテムとして「着物」が取り上げられていたのです。
反物を無駄なく生かし、また元に戻して仕立て直しもできる着物。
家田さん、そんなレポートの中で
口紅、ボールペン、油性マジックが付いた着物を見事にキレイに落としていました。
手入れをしながら長く着る着物。祖母の着物を母が染め直し、その娘がまた柄を足して着ている家族も紹介されていましたが、日本人はそれを素晴しい文化・伝統と捉えても、チープだと思う人はないないと思います。
だって染め直しもそれなりに結構なコストがかかります(笑)。
でも参加したイタリア人が「日本は裕福な国なのに、なんでそんなチープなことをするの?」と、イタリアはゴミの分別もしないし、人の着た服も、寄付はしてもお下がりで着る人なんていないと豪語していました(笑)。
「もったいない」はチープな節約・倹約とはまたちょっと違った意味合い、確かにありますよね。
「モノに宿る魂」を敬う精神が根底にあると、番組制作者は想定しているのです…が、
外国人にはそれが理解できないようで「針供養」「包丁供養」「人形供養」などは「ワカラナ~イ。針は針、でしょ!?」と(爆)。
そうね、ワカラナ~イところが、それぞれの国の文化であり、伝統であるというワケなんですね、きっと。
みやざはねー、「あるものを無駄なく生かす」とはいえ、全然傷んでいない着物を素材としてチョキチョキするために骨董市で買い集めている人を見ると、
「これ、アタシが全部買いますからっ!」と、救出する気分で叫びたくなることがあります。
「魂が宿る文化」をしっかり踏襲しているんですよねー。ああ、日本人みやざ。

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