取材

表参道で出会った和傘アート。

安子さんサオリさん「素敵な和傘を作っていらっしゃる方がいて」という、お誘いを神田サオリさん(右)からいただきました。
神田サオリさん――そうです、Vol.36の「きものびと十人十彩」で登場願った、アラビア育ちのアーティストで着物を始めとした日本文化に恋焦がれるような想いを抱いていたと話してくださった、サオリさんです。
和傘安子さん和紙に魅せられて和傘職人に弟子入り、そしてオリジナルの和傘を制作している堀江康子さん。
ご覧のようにご本人もスタイリッシュで、ハンサムな着物姿。
ウロコの小紋がすごくよくお似合いです。
因みにサオリさんは月刊アレコレでも紹介した、サオリさん自身が中古の無地の着物に、シミなどを隠しつつ、しかしまったく新しい命を筆に含ませて描いたオリジナルの着物です。
康子さんの傘の柄は沖縄の紅型だったり長板染めの型だったり、着物と帯の伝統柄が生かされています。和紙の柄(がら)をオーダー、できてきたら柄(え)や骨組みを製作、和紙を張り漆を塗る。1本の製作に2ヶ月かかるとか。
ご本人のように華やかで妖艶な傘たちです。
康子さんの帯と、傘の柄がお揃い。
こんな楽しみ方もあります……が、
考えてみると着物好きが雨の中での帯付き(コートや羽織を着ない)はあまりない、かな。
屋内に入ったら雨ゴートは脱ぐけど……傘はすぼめられる…それも残念。
日傘もあるのでこちらならいいかもしれない――。
でもこの和傘の価値は実用として考えるより、
アートとしての映像や空間を作り上げるときに発揮されるのではないかと思いました。
美しく、妖艶。空間を作る力のほうが、雨傘としての力よりぐんと勝っていると思えるのです。
10万円~40万円の傘を差していて、洋傘の骨に突っつかれでもしたら、悲しくて悲しくて目も当てられない――とみやざは考えるのですが、
アートと考えれば、買える買えないは別としても、なんかホッとする。
あまりに小市民的かしらん?
アップが遅くなってしまって…ごめんなさいです。
明日まで。お近くの方はぜひ――。
■日程:2008年2月28日木曜日~3月4日火曜日
■場所:表参道ヒルズ WEST WING 1F
          

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