きもの小物

帯締の裏表。

初釜きもの先週末、初釜がありました。
紫味がある黒の江戸小紋に、有栖川文様の染めの縮緬名古屋と
縮緬帯揚の緑青色に茶席らしさを出してみました。
帯は染めなので、織りの有栖川より重々しさはなく、でもきちんと感はありで、守備範囲が広いお役立ち帯です。
で、帯締は、ジャ~~~ン、「道明ぉぉぉ~~~~っ」(笑)。
道明帯締←これです、これ。ところがです、画像を見て気がついた方、いると思いますが、裏表がきちんとしてないんですね。
画像に向かって右が表、左が裏です。
なんでこんなことになったかといいますと、お太鼓の中でよじれていたからなのです。せっかくの道明、せっかくの初下ろし、せっかくの初釜なのにぃぃ~~~(涙)。
発覚した発端は――、友達が「その帯締、素敵ね~」……言ったね、言ったね、言ったら最後、知らないよ、飛んで火にいる夏の虫~と♪(爆)。
ここぞとばかり「道明」での一件を口角泡を飛ばす勢いでウンチクばった(笑)。
元が自慢しぃだから(爆)。
そうしたら皆がそばで帯締を見つつ、「あら、本当、道明って書いてある」……は? ど、どこに? 「タグによ」…え? タ、タグ? 
で、よくよく聞くとタグは縫い付けてあって紙で巻かれたそれのように切ってとるようなものではないと言う。
「裏なんじゃない?」と言うので確認したらねじれていて、裏になるはずの「道明」タグが表の、それもお太鼓の横っちょすぐの見えるところで「ねじれてひっくり返って」見えていたと言うわけです。
もお、今どきの国会か!?
うーーーん、今年も思いやられるなーー(って、そりゃあ他人がいうことだい(笑))。
ところでまだ着物に詳しくない友達が「叔母からもらった帯締、道明って書いてあったような気がする」と言う。
頂き物だからともらったそうな。そりゃあ、きっと道明よ、とみんな。
その彼女の叔母様は日舞のお師匠さんで、NHKの「芸能花舞台」に収録されるほどのエラーイ花柳流の方。
その伯母様に帯締を差し上げるとすれば値段はともかく、道明を選ぶのが無難といったところでしょうからねー。
初釜終了後に来たメール。
「いま見たらやっぱりタグがついてました、道明って。やった♪」だって。
うーーん、なんとはなく、うらやましいとゆーか、クヤシイ(笑)。
自慢しぃのくせに、心は狭っ!

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