取材

伽羅さんを訪ねて成田へ。

伽羅さん原稿をすっとばし、機関銃連射の如く、キーボードを叩きまくる、みやざ。
それでも取材はございます。年末28日、昨日は朝から成田。
全くの独学で人形を作りはじめて5年。球体関節人形という、関節に球体を使うことで向きを変える(動く)ことができるタイプのお人形です。
人形作家の伽羅(から)さんのご自宅はその成田から車でさらに20分くらい。
双子の人形
きものびとで伺ったのは、人形に着せる着物にこだわり、骨董屋さんを回るうちにご自身も着物にはまってしまったという伽羅さんの着物話を伺いに。
彼女が持つ繊細で、独特の世界感が映し出された人形たちです。
日本の美としての着物をこよなく愛する彼女の基本は、着物を切り刻むことなく生かすこと。
「別に人形が身近にあったわけでも好きだったわけでもなく、ある日突然」作り始めたというそのきっかけは、
「ちょっとヘンだと思われるかもしれないんですが、」と前置きをして
「私たちを作ってという人形たちの声が聞こえて……」。
彼女にとって「人形創作」は職業ではあるけれど、それは結果であるようなのです。
でも、このお人形たちを前にすると、こういう繊細なかたちを作れる伽羅さんを選んで、
「あなたにはこんな能力があるのよ」と、気づかせてくれたのではないかと、思えてくるのです。
独学で、生まれて初めて作ったお人形が「サキ」です(驚!)
完成したサキを見た家族は「ドン引きでしたね(笑)」。
しかもサキにあう着物を探しに彼女を抱いて骨董屋さんへ現れたといいます。
「彼女が一緒に連れてってと言うので…面倒だったんですけど」と伽羅さん。
骨董屋のおぢさんもドン引き(笑)。すごい人です、伽羅さん。
写真の人形は双子(共に約120cm)。
アンティークの十三参りの着物をそのまま着ています。
小物もすべてイメージにあうものを探し回り、作り、コーディネイトしています。
すごいでしょ? 
ご本人も夢二の「黒船屋」の女性みたい。愛猫・ちゃらと。
因みにご自宅には犬好きのお母様が別に4匹のワンちゃんを飼っています。
あ、鳥もいました、2羽(笑)。

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