日記・つぶやき

都会に置き去りにされた夜。II ――生還編(笑)

とゆーわけで、なす術なしのお手上げみやざ、さあ、どーする!?
駅前のタクシーの赤い空車の文字を見て、
「理由を話して乗って、自宅に着いてから精算」……が、家族がいるとは限らない。
息子が先に帰宅しているので、むしろ外ご飯でいない可能性のほうが大。
アタシ、鍵、ないし。あっても、お財布以外、うち現金ないし。
周囲を見渡す……知ってる人…いるワケない。縁も所縁もない駅。
ん? ん? あそこ、おしっ、あそこならなんとかなるだろう!
で、問題、「あそこ」とはどこでしょーかっっ?(桜塚やっくんか?)
ハイ、アンタ、そこの、ドドメ紫着ている前から2番目の彼女っ(笑)。
はい、交番です。交番でお金借りよ。息子のグラブを担保に(笑)。
借りるに至った現状況の説明の台本も頭ん中でキーボード叩いて作成。
「実は野球をやっている息子が試合中にケガをして(ケガではないけど)、
救急で病院へ行って、支払い用に財布と携帯が入ったバッグごと渡して(ないけど)……、えーと、これは付き添ってくれた人に渡したことにして……息子は先に返して母は荷物を取りに戻って……えーとバッグを受け取り忘れて(車に忘れて)……」、
野球バッグのファスナーをわずかに開けてグラブが見えるようにするという姑息な小細工までキッチリ完了。
絶対自分が車に忘れたという台本にはならない。
ドキュメンタリーだけどフィクションややあり、みたいな。
で、ここまで準備万端整えて明りが煌々とつく交番へ行ったら……、
おまわりさん……「パトロール中」かよ~~~(泣)。交番に鍵。
みやざ、しょうがないので大荷物をそばに並べて段差になっている階段に座って交番前で待ちました。
テーマ:途方にくれた家出少女…ゴメン、家出オネイサン。
心配だったのは、ホームレスのオバサンに見られないかとゆーこと(爆)。
だって、大荷物。しかも一見、脈絡のないバッグたちです。
さらにはグラウンド帰りで、ジャージ。しかもチームの野球帽が、また変にソレっぽいんだよねー。とっちゃったけど(笑)。
化粧直し15時間なし。ほとんどスッピン? 
…とゆーより、土埃りさえ顔についているかもしれない勢いです。
でもこの際「そんなの関係ねぇ」です(笑)。ま、夜だしね(そーゆー理解でいいのか?)
しかーし、パトロールのおまわりさん、帰ってこないじゃん、30分待っても(泣)。
で、舵きり早いみやざ。次なる標的は(笑)、駅の事務所。
荷物引きつれ、この時点ですでに怖いものなし。
「スミマセン、電話をお借りしたいのですが……」、で、例の台本、よどみなく。
夫の携帯に電話。通じない。自宅。通じない。繰り返すこと4~5回。
なにしろ着信番号、登録ないからこちらからかけ続けるしかない。
「ハイ」――通じたぁーーー。オットだ、オットの声だ(泣)。
コレコレしかじか、迎えに来てと。
「……(自宅最寄)駅まで来て、そこの改札で精算できないの?」
は? ここまで迎えに来るのが面倒っつーのかい!? ムカッ。
アタシは朝からアナタの息子のために働いてるんだよっ!(これぞ逆切れの王道)
駅員さんに猫なで声で「すみませ~ん、そういうことって、できますぅ?」
「(ここはJRなので)東京メトロの精算はムリなので、乗り換え駅までですね」
で、なんか、そういう特別乗車券があるんですよね、実はちゃんと(笑)。
やっぱ、あるんだ、同じようなケースが(笑)。
その乗り換え駅の改札までオットに迎えに来てもらって、
そこで精算して出られるという説明。駅員さんは乗り換え駅に電話連絡を入れてくれていました。
着いてからしばらく待ってー―、来たよー。
駅員さんにお礼を言って、電車を乗り換え、やーっと生還(笑)。11時。
  超疲れた~~~。
因みにですね、
交番の前で座って待ってるとき、二人連れのカップルから、
「あのー、おまわりさんっていないんですか」
「ええ。なんかパトロール中みたいで――。多分、もうすぐ帰ると思うんですが――」
「あ、そうですか、ありがとうございました…留守なんだって」(立ち去り)
……アタシの家族かい、おまわりさんは(爆)。
ってゆーか、なんでアタシがおまわりさんを待ってるってわかったのかが謎。
バッグはやっぱ車中に放置されていましたのさ。
電話で車内を確認してくれ、わざわざ自宅まで届けてくれました。
みーんなに迷惑かけまくりでした~。
オットからは「パンツにお札を1枚、縫い付けておきなさい」。
「三丁目の夕陽」かい。(あれはセーターにだったけど)

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