浴衣(ゆかた)と着物の洗い方(3)
さて浴衣の洗い方、3回目となります。
昨日は、洗った浴衣やきものを
「バスタオルできものをサンドイッチ」状態に
するところまででした。
さて、いい感じで半乾きの
浴衣をバスタオルに寝かせます。
重石をするときのたたみ方は、
すべて「本だたみ」です。↓
さて、これから浴衣を漬けます……
じゃなくて(笑)、重石をします。
いちばんいい重石は、寝押し。
この方法は、「洗い方(1)」で投稿したように、
和裁士さんからおしえてもらった方法です。
納品するまえの品をしっかり寝押しして
整えるそうです。
布団を通して伝わる
人の体温や湿度がまたいいのだとか。
某カリスマ和裁士さんのところでも、
仕立て上がったものは、
ホットカーペットの上に置いて重石をするそうです。
なるほどー。
お布団を敷く夜まで待てないから…じゃなくて(笑)
理屈としては同じですね。
お布団がない人は、
上げるのが大変でなければ、
ベッドのマットレスの下でもいいと思います。
重さのあるベッドのマットレスなら、
寝なくてもいいかもしれません(笑)。
ただ、きものを置く場所が平らであることが条件です。
凹凸があると、それがそのまま、
線に出てしまいます。
だからスノコベッドはNGです。
たたんだときも、凹凸が目立つようなら、
あるいは丁寧に仕上げるなら、
凹凸のあるところに紙を挟んだり、
手ぬぐいを挟んだりして、なるべく平らにします。
大体、身頃と袖の段差が凹凸になるので↓
紙をはさみます。
私はかなりいい加減で、
そこまで丁寧にやりませんが、
経験的に、このきものは線が入りやすいというものは、
間に紙や手ぬぐいなどを挟んでから
重石をします。
バスタオルでサンドイッチ↓
旅行用トランクと洗濯カゴ(本を入れて)を
乗せてみました。
要はこんな感じでオッケーです。
子どものおもちゃのコンテナもいい重石です。
そして半日~一昼夜。
ピシっと“寝かせた?” “漬けた?”(笑)
きものに仕上がります。
もう一度ハンガーにかけて
湿気を飛ばし、完全に乾かせばOK.
ハンガーからそのまま、着られます。
↓これらは前の投稿でアップした、
重石を外したばかりのきものたち。
このあとにハンガーにかけて
湿気を飛ばせば完璧です。
で、ここからはちょっと番外編。
いま、ハンガーからそのまま着られますと
いいましたが、
これらは一度しっかりたたんでいるのでいいのですが、
一度着たものをハンガーにかけっぱなしにして着ると、
着つけるときに布がからだに付きにくい。
どういったらいいのか、
きものが空気を含んでいる状態で、
フワフワしているのです。
縫い目がピシっと体にそわない感じがあります。
私もきものを着ることが多いので、
ハンガーにかけっぱなしのことがよくあります。
それでも着慣れてはいるので、
着ちゃいますが、最初は布の落ち着きが
よくありません。
着ていて、体温がきものに伝わるようになると、
布が“おとなしく”なるような気がします。
びみょう~な感覚ではありますが、
一度着たものは、やはり一度きちんとたたんで、
縫い目を落ち着かせ、布の空気を出してあげたほうが、
体に沿いやすくなりますよと、いう感想です。
自分では必ずしも実践できていないのに(^_^;)
口だけ番長ですみません。
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