コーディネート

黄八丈コーディネート。帯締1本でこんなに変化!

本日の、
 
 目覚めよ!「眠れる箪笥の美女(きもの)」
きらきらきらきらきらきら
 
 
は、黄八丈。
 
 
黄八丈は現在はなかなか貴重な織物です。
が、黒八丈や鳶八丈に比べて、
黄土色の黄八丈はコーディネートがちょっと難しい
……
かなと思うのです。
 
 
   
「伝統モノを今様に着る」を推奨している
月刊アレコレ&編集人みやざとしましては、
当然この素晴らしい織物を着たいわけです。

 
 
 
いうわけで、今日は格子格子で、
織りのグリーン系帯をあわせてみました。

 
 
 肝は、“民芸調にならないようにする!”
 
 
 
まずは、半衿は白です。
黄土色は正直あまり女性の肌色を美しく見せる色ではありません。
なので、白を顔のそばに持ってくるのが肝要かと思うわけです。
シュッとして、でも塩瀬より柔らかさのある、膨れ織り半衿の白です。
 
そして、帯締だけいくつか替えてみました。
帯締の色により帯揚も替えたいところですが……(^_^;)
今日は帯締バージョンで(笑)
 
白っぽく見える帯揚げはクリーム色。黄土色とはなじみ系です。
 
 
さて、1枚目。↓
民芸調をなるべく遠くに押しやるための白の帯締。

きもの、帯ともやや濁りのある色。
そこへ白の帯締を一筋(ひとすじ)持ってくると、
洗われるような印象になり、洗練された趣になりませんか?

そして「冬」らしさもあります。
 

黄八丈2.jpg
 
 
 
2枚目↓。赤の帯締。黒の小さな格子が入っている平組。
やや趣味性が高い帯締ですが、本日は1225日。
グリーンの帯と合わせた、ちょっぴり「大人のクリスマス」チックな取り合わせ。
上の白の帯締が引き算なら、こちらは足し算の赤。
 

黄八丈3.jpg
 
 
3枚目↓は同じ赤でも、少ーし明るい赤。
画像ではあまり差がなく見えますが……。

上が大人の赤なら、こちらのほうは若々しい可愛い雰囲気の赤です。
あ、あくまで当社比(笑)。帯回りだけで見てください (^_^;)
でも、シンプルな分、軽い、物足りない感じもします。

黄八丈5.jpg
 
 
4枚目は青の冠組(ゆるぎ)の帯締。
一見、「いきなり」な「青」に映るかもしれませんが、
実は、黄八丈の黄色系・帯の緑系・帯締の青は、
色相ではあまり離れていないご近所さんなのです。
青が鮮やかなので飛び出してみえますが、違和感はなく、
個性的な存在感があると思います。

黄八丈1.jpg
 
 
 
5枚目↓は、帯留が主役、ですね。
帯締は白黒の三分紐。そこに陶器の童話の挿絵のような大きめ帯留をくっつけてみました。
編集人の好みとしては、ここはちょっと違うのですが、
お試しに撮った画像があるのでとりあえずアップしてみました(笑)。
たくさん見たほうが参考になるんですよーーー(必死ww)

黄八丈4.jpg
 
 
 
そして最後は、これは以前のコーディネート。
同じく、黄八丈をどうまとめるかというテーマで、
「青」を重ね使いしたコーディネートです。
こちらの帯は縮緬の絞りの染め帯。
地色はクリームっぽい生成り色なので、黄八丈にはなじみます。
そして絞りの青をそのまま生かして、
帯揚、帯締、帯留とも、微妙に濃さ、明るさが違う青を
重ね使いしてまとめたコーディネートです。


 
 
はい、本日の「アレコレスタイル」、いかがでしたか?
そして最後の落ち(笑)といいますか、悲報といいますか(笑)。
この黄八丈のような格子の紬やウール、結構ありますよね。
実は編集人もいただきもののシルクウールで
同じようなきものがあります。
それが、こちら!↓(笑)
泣けるくらい、まんまじゃないですか 
( ;∀;)
かつては黄八丈っぽい柄があちらこちらでコピーされた名残です。
こちらの素材感の違いは、またあらためて。
直にみるとまったく違うのがすぐわかるのですけどね。
はい、皆さんも(お母さんやおばあちゃんのもw)箪笥、
ホリホリしてくださいねーヽ(=´▽`=)ノ


こういう格子柄が苦手という方、結構聞きます。
それも黄土色ですが、取り合わせで仕上がりはまったく違ってきます。
こんなカラーコーディネートは、「きものカラーコーディネーター講座」で
学ぶことができます。

ただいま本コース前の体験講座、受付中です。(東京は残席1です。12/25現在)
 
 
そして、こちらの膨れ織りの半衿はアレコレショップにもありますよー。
現在こちらのタイムズスクエアーは品切れですが、
年明けに入荷予定です。他のものございます。
能口祥子先生の「センスの7割をつくる きもの色彩講座」も好評連載中です。
 
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