月刊アレコレVol.182 単衣を通して着たっていいじゃない?「 通し(10-4)単衣」の提案、後編です
Vol.182 月刊アレコレ発行になりました。
特集は、
秋・冬・春も「通し(10-4)単衣」の提案 後編
木綿が単衣なら、絹だって10月から4月
通しの単衣でいいじゃない
いまや定番となり各メーカーでつくっている「綿麻きもの」。
月刊アレコレが「6-9きもの」として初めて提案、
特集したのがきっかけで、「59kimono」として
そのコンセプトと、アイテムとしての
ジャンルが確立しました。それが2011年です。
当初の特集がこちら。
これはいままでにもお話したことなのですが―—。
かつて「綿麻」はゆかたと、木綿きものの末席にいる
どっちつかずのポジションのアイテムでした。
ゆかたをきもの風に着るという提案がなされたときも、
木綿きものが着目されるようになっても、
「綿麻」という素材のものがあるということさえ
一般では知られていなくて、
たまたま購入した人も、ゆかたを買ったか、木綿きものを買ったか、
くらいの認識でしかなかったと思います。
しかし、月刊アレコレで「綿麻きもの」という
明確な言葉を掲げ、ジャンルとして確立しました。
ありふれた言葉でいうと、「灯台下暗し」?(笑)
そこにあるのに、その存在に気づかない。
いま、月刊アレコレが提案している
「 通し(10-4)単衣」もそうです。
木綿やウールが秋冬も単衣できているのに、
なぜに絹は単衣ではいけないの?
そんな素朴な疑問。
でも、それが「コロンブスの卵」だと自負しています。
文明の利器が温度を操作できるようになり、
地球規模の温暖化と向き合っているいま、
時々の体感で着るものを選ぶのが自然です。
寒ければ袷で、暖かい日や室内で
過ごすときは単衣で、というように。
その単衣が絹か木綿かポリエステルかは、
手持ちの種類や天気と相談して選べばよいのです。
単衣であっても、きものの季節感は
素材、色柄、コーディネートで十分取り入れられるし、たのしめます。
本特集を編むにあたり、全国の呉服・きもの店の女将さんや、
教える立場にある着付け講師の方、
一般のヘビーユーザーの方たちにアンケートをお願いしました。
普段着の「通し単衣」についてはほぼ100%の方が肯定的で、
すでに実践しているという方が少なからずいました。
前後編でそのアンケートの回答を分けて紹介しながら、
編集部オススメの「通し単衣」を紹介していきます。
普段きものをもっと自由に、快適に。
秋冬に、“単衣も”着たいと思っている人、たくさんいるはず。
今期から堂々と「通し単衣です」宣言をして着てくださいねー!
月刊アレコレは書店では売っていません。
ご購読は送料無料の年間購読のお申込みがお得です