きものの下着

晒し補整ってどうなの?ーー結論「晒し、サイコー!」最後の段(3)

さて、長々と読んでいただいた、

編集人の暑苦しい晒し愛。

前半・後半・そして、本日が最後の段です。

 

前半・後半で完結するはずだったのですが、

最後にもう一つ、ぜひとも語りたいことがありました。

(まだ、あるんかい……と言わないでね^^; )

 

でも、後半で語った「重力と下垂」に関係する、

「大人」年代では絶対、読んで損はしないお話です。

 

なんか、怪し気なファンドをオススメする

営業みたいなアプローチになっていますが(笑)、

今日の内容も、これまで書いてきたように、

私が検証、実践した中での感想、分析、報告みたいなものです。

 

「晒しと重力と筋力」の三題噺(笑)、

いよいよ、最後の段です。←ほんとうか?(笑)

 

◯晒しは腕の可動域を広げる。(こちらの前半ブログで

◯体が疲れにくい。(こちらの後半ブログで

ということを、編集人みやざなりの検証を通して、

分析し、お伝えしてきました。

 

今日は、後半で解説をしている「筋力」に関係する案件です。

これまで、内側から感じる晒しの効力を書いてきました。

 

とにかく、晒しは体が疲れにくいのよーーー!と、いう

このインパクトが強くて、知っていただきたく、

口角泡を飛ばす勢いで(笑)

筆(キーボード)を飛ばしてきました。

 

しかし、肝心の「補整」としての晒しの効力は

まだ全容をお伝えできていないと気づき(ダメじゃん)、

3日続けて、晒しについて書くことになりました。

ご容赦を。 でも絶対、これも役立つ、ためになる情報だと思います。

 

ところでーーその前に、

そもそも、このヒト(→ワタシこと編集人)は、

どーゆーヒトで、こんなことを書いているの? 

編集者でしょ? 専門家なの? 信用できるの? と問われれば、

「信じるか、信じないかは、アナタ次第です」(笑)という、

どこかの番組みたいなエンディングになるわけですが(笑)。

 

現在「クリエティブなきものの仕事講座」の開講告知をしている通り、

新卒から、一貫して制作系であり、

その中できものに特化して仕事をしてきています。

詳しくはこちらで

 

きものの本の編集者さんやライターさんは少ないとはいえ、います。

ワタシはそういう中で、「実践的」なきものの

情報発信が特長だと自負しています。

 

で、遭難する前に、話を戻します(笑)。

 

補整をする人は、着姿をきれいにすることを

第一の目的にしている人が多いと思います。

 

シワをつくる原因となる、体の“くぼみ”を埋める作業を

補整として捉えていることが多いのではないでしょうか。

生身の体ですから、凹凸があるの当たり前。

 

で、そのくぼみを埋める作業に終始する人が多いのですが……

この補整も語ると、またすんごい長くなるので(笑)、

ここでは軽くしか触れませんが、

晒しはくぼみを埋めるというより

(背中にタオルをあてることもありますが)、

しっかりしたボディ、ハリを作ってくれる役割のほうが

勝っているかなと考えます。

実践している私としての分析はね。

 

■きれいな着姿

いろいろな要素があります。

シワがないとか、自然だとか……

もう一つ、きれいだな、シュッとしているなと、

ワタシが感じる着姿の要素は、

 

  体のハリ感がある着姿。

 

胸元をきれいにしたいと、胸元にパンっと補整を入れる人がいます。

つまり、“張らせる”ことでシワを無くすという発想です。

 

こういう発想で補整をしている人は少なくないと思います。

 

考え方も様々なので、それを完全に否定はしませんし、

間違っているとも思いません。

しかし、それ以外の大きな要素もあると、思っています。

 

■シワとハリ問題

皆さん、「シワ(くぼみ)」に気を取られていますが、

それは、実は「ハリ」の問題です!

 

先程、言った、

補整を入れて、“張らせる”ことでシワを無くすという発想は、

つまるところ、ハリを作るということ、ではありませんか?

 

ブラジャーの役割も、言ってみれば、

下垂に抗うためのボディメイク。

ハリがある胸は高さも出てきます。

 

「下垂」という言葉が出てきたところで、

昨日のブログの投稿に通じます。

 

 —— 晒しは衰えた筋力を補ってくれる ―

 

体と肌着と晒しが一体化しているとも言いました。

晒しを巻くことで、ある程度の下垂をカバーします。

 

これまでのブログを読んでくださった方は理解できると思います。

つまり、体にハリが出ます。

ある程度肉付きのいい人なら(失礼な^^;)、下垂したお肉を上に

上げるというイメージはわかりやすいと思います、

 

■若々しい印象の胸元とはーー

では、痩せている人は下垂しない?

そもそもそこまで“上げる”肉がないし、

むしろ、体にタオルやパッドのあるブラジャーを使って、

ハリに見えるお肉を作ったほうがいいくらいじゃない?

 

と、考える人もいるかと思います。

 

ここで、断言しますが、

まな板と言われ続けて、ん十年(笑)、体も薄い編集人です。

痩せていると自慢しているのではなく、

むしろ、貧相、貧弱な印象になるのが悩み。

 

しかし、痩せていても、下垂感、ハリのなさは明らか。

ヤセでも重力には抗えないという事実は明白なのです、残念ながら。

(自分の胸の位置と下腹を見てつくづく)

 

で、この私の体に晒しを巻いてきものを着るとーー

もう、これは声を大にしていいますが、

 

全っ然、ハリ感、胸元の仕上がり感が違うのですよ!

ほんと。まじで違います。

胸の全体の自然な丸みができて若々しい印象をつくります。

ここ、全然違いますから(当社比)。

 

下記の写真は、今回のために撮った写真ではありません。

これまでの画像の中から選んだものです。

下ごしらえの詳細は覚えていません。

半襦袢だったのか、長襦袢だったのか、

しかし、晒しか、和装ブラか、それ以外かは、

自分の写真から判断できます。

 

これは晒しです。そして長襦袢↓

光の関係で色が違います、最初の2枚は同じ結城紬です。

 

写真(2016-03-30 21.23).jpg

 

これが和装ブラ。と、襦袢ではなく満点スリップとうそつき衿。

これもすっきりしています。↓

385結城.jpg

 

他にもいろいろ。↓

きものは自分の寸法で誂えたものが多いので、

元々、そこまでヘンなシワや余分な布はないほうだと思います。

どれも、きれいかどうか別にしても、

着姿としてはそこまで見苦しくはないと思います。

(見苦しいと思った人はスミマセン^^; 素直にわびておきます)

しかし、晒しのときはパンとしているのがよくわかります。

 

 

次。これは晒しじゃなく、補整用タンクトップ肌着↓

写真(2016-07-13 20.55) #3.jpg

たかはしきもの工房の「くノ一 夏子」。

夏に活躍する私が好きな肌着の一つです。

夏はさすがに暑いので晒しは使いません。

 

きものは本麻、盛夏は「涼しく」がいちばんのテーマ。

なので、ボディメイク第一ではないので、

ブラは着けずに、タンクトップタイプの

前にだけ麻わたが入っている補整用肌着をつけて、

麻の長襦袢という拵えです。

 

もともとがボディメイクを目的とした肌着ではないので、

胸がないながらも左右に広がっている感じ、

わかりますよね。ハリ感がない。

上の2枚の同じ写真をもう一度並べて比較すると、

結城紬の写真と比較すると胸元が違いますね。

でも目的は「涼しさ」なので役目が違います↓

 

写真(2016-07-13 20.55) #3.jpg

 

比較するために同じ画像をもう一度貼り付けています。↑↓

絹と麻の素材の差があるとはいえ、フォルムの違いは明らかです。

写真(2016-03-30 21.23).jpg

因みに↑この結城紬は胴抜きなので、身頃は単衣です。

つまりそこまで布自体に厚みはありません。

 

これも違います。晒しじゃない。↓

写真(2016-05-10 11.13).jpg

 

 

昨日は、これがお伝えできていなかったので、

3日続けての、晒し愛投稿になりました(笑)。

 

体と晒しの一体感でハリが出ます。

そして、体にハリが出ると、何が違うか。

もう一つ、ここもすごく大事なところです。

 

■体のハリと布目の関係

体にハリが出ると、布目のハリも出て、

生地、特に絹本来の光沢が増すのです。

 

着姿がシュッとします。

 

この布目の理論は、着付けの上手い下手でも、

とてもわかりやすい基準になりますよ。

 

こういう、目線で発信している人って、

あまりいないと思います。

 

これは、撮影を生業としている目線ゆえの

一種の職業病みたいなものです(笑)。

 

きものは体型をカバーしてくれるとは言いますが、

それでも、全身の体のハリ感がでます。

撮影していると、全身、きもので覆われているにもかかわらず、

申し訳ないのですが、上背があって、スタイルが良くても、

40代と20代のモデルさんでは、

はっきり、体のハリ感の違いがでます。

目がセンサーになっているんですね(笑)。

 

高濃度のオタクですねー(笑)。

 

 

■まとめるとーー

……ということで、晒しが体を支え、ボディメイクしてくれる。

これは晒しだけでなく、和装ブラでも、きちんと

サポート力があるものでなければ、意味がないと考えます。

他の下着ももちろん、検証していて、昨日の投稿でも書いた、

たかはしきもの工房のブラが優秀です。

私は「くノ一 涼子」が好みですが、

ほんとうに胸が大きい人は「Put on キモノブラ」がオススメです。

 

また晒しを巻くのはやっぱり手間という方は、

汗取り用肌着として知られる「あしべ」、

麻わたが綿楊柳生地でサンドされている「くノ一 麻子」もいいかもしれません。

「あしべ」は気持ちがいいですが、

ボディメイク機能はそこまでではないかな。。。

 

でも某有名スタイリストさんは通年、

(ブラを使わず)あしべだけだそうです。

ここはもう好みの域になりますね。

 

で、ここでまとめ。

 

◯晒し補整は、太っている、痩せているにかかわらず、

下垂した体型をボディメイクして、ハリをもたせてくれます。

これが全然違う差になるのです!

 

◯体にハリが出ると、布目にもハリと光沢が出て、

着姿がシュッとします。

 

◯そして一番は、体が疲れにくい。着けて気持ちがいい。

 

長々と編集人の晒し愛(笑)にお付き合いいただき

ありがとうございます。

 

笹島式晒しの巻き方は、月刊アレコレVol.177で紹介しています。

簡単ですが、大事なポイントがあります。

晒し、お試しの価値、絶対あります!

 

※本ブログの無断転載・引用は固くお断りします。

 

 

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