絶対行くべし!トーハク特別展「きもの KIMONO」2020
先般、東京国立博物館が来年、空前絶後の
「KIMONOきもの 特別展」を開催するにあたっての、
報道発表へ行ってきました。
これは、もうきもの好きなら絶対行ってほしい
行くべき展覧会です!
室町から明治大正昭和までの、国宝4点ほか、
重文も多数展示される壮大なきもの展です。
◼まずは第1章 モードの誕生
室町時代〜江戸時代
目玉は国宝の「観楓図屏風(16世紀)」
(→後期展示)がでます!
ほかにも、京都国立博物館所蔵の安土桃山時代の重文の
「縫箔白練緯地四季草花四替模様」(→前期展示)など。
海外からはメトロポリタン美術館から初里帰りの
「誰が袖屏風」も展示されます。
「誰が袖屏風」はいろいろあるのですが、
あの衣桁にきもの(小袖)がかかっている構図を
言い表したものです。
今回のメトロポリタン美術館のものは
初里帰りなのです!
◼第2章 京モード・江戸モード
京都のファーストレディたちの装いや、
島原、吉原の遊女たちが牽引した流行を
きものや浮世絵に見ることができます。
この時代は尾形光琳や浮世絵師たちの図案や美人画が
大きな影響を及ぼした時代です。
現代の振袖にもその図案が写されよく知られる熨斗目模様の
「重文 振袖 紅紋縮緬地束熨斗模様」(→前期展示)
菱川師宣「見返り美人図」(→通期)など。
◼第3章 男の美学
戦国武将の衣装や、若衆の振袖、火消し半纏などが出展。
信長、秀吉の陣羽織、家康の胴服など、トーハクから門外不出。
トーハクでしか見られない3武将の逸品が並びます。
「火消番点紺木綿地人物模様」(→通期)裏が迫力。
入れ墨に通じる精神が見て取れます。
「重文 振袖白縮緬地衝立梅樹鷹模様」(→通期)
小振袖だけれど、男物。当時、「若衆」の存在は
特殊な風俗によることが少なくなかったのですが、
誰が着たものは定かではないにしろ
色柄鮮やかで、鷹というモチーフに少年(青年)が
感じられます。
◼第4章 モダニズムきもの
文明開化の明治以降の、西欧趣味が流入したきものが並びます。
明治時代はまだ地味ですが、後期、化学染料が入ってきて、
大正時代にはその恩恵を受けた、鮮やかな色彩で
モダンなきものが並びます。
まさに池田重子さんの世界。
◼第5章 KIMONOの現在
最後は、現代の作家や岡本太郎など
美術家のきものコレクションが並びます。
さて、展示内容はお腹いっぱいになるくらいの充実ぶりですが、
実際にはお腹いっぱいになるほど、
会場でゆっくり堪能できるか……
というのが心配なワタシ。
なにしろ昨今の美術館の混みようと言ったら、
1時間以上並ぶなんてザラです。
しかも、巡回がないということは、
怒涛のようにトーハクに人が押し寄せるわけです。
が!
トーハクがうれしい企画も用意してくれていました。
その名も「プレミアムナイト鑑賞券」!
2種類あって、
- 広報大使IKKOさんと担当研究員によるトーク(チケット・図録含む)
- 年4月22日(水) 18:30 ~ 21:00
6,000円 300名限定
- 担当研究員のレクチャー(チケット・図録付含む)
2020年4月16日(木) 18:00 ~ 21:00
5,000円 600名限定
18:30 ~ 19:00 レクチャー1回目(18:00 受付開始)
19:30 ~ 20:00 レクチャー2回目(19:00 受付開始)
チケットは1700円(前売り1500円)。
図録は多分2500〜3000円くらいでしょうか。
もしかしたら3500円位かもしれない……。
しかも混む時間帯を避けてゆっくり見られる。
これはどうしたってお得でしょ!?(笑)
私はしっかり申し込みました。
人気のようなのでお早めに。
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