きもののルールはひとつじゃないー月刊アレコレvol.134発行です。
月刊アレコレvol.134発行となりました。
特集は前後編でお送りしている「きもののルール」の後編です。

きもののルールをかんがえる2
フォーマルのココロ、カジュアルのココロ
ルールはひとつじゃない
■ルールはひとつじゃない???とは?
ルールをおしえて!という方には申し訳ありませんが、
文言の通り、「これがいまのルールだ」と
いう内容ではありません。
それどころか、いろいろな見解、
間逆な意見も紹介しています。
なぜか?
そう、ルールはひとつじゃないから、悩むのです。
TPOとはいうものの、そのTPOも
地域により、立場により、家風により、
振り幅がありますよね。
誰かのモノサシで計れるものではありません。
じゃあ、どうすればいいの?
自分で決める、しかないのです。
そのためにはヒントが必要です。
■ルールの地図のどこに自分の位置をみつけるか?
編集部の考え方は、
「たくさんの情報や考え方を知って、
その地図のどの辺に自分の位置をとるかを
判断していただきたい」ということです。
保守的な見解、柔軟な見解、
ぶっとんだ意見(笑)もあるかと思います。
一個人の意見に右往左往するのではなく、
参考にしたうえで、
自分のBest or Betterにあてはめる。
紹介しているのは、
“舞の世界”で活躍する、
山村流師範の山村若静紀先生の
しきたりと、普段のきもの生活の緩急。
たかはしきもの工房の女将、高橋和江さんからは
“気仙沼”という土地柄の慣習や考え方。
きものの生き字引のような
蒲田ひつじや店主からは、
“伝統”を重んじる気質と“現状”とのすり合わせ方。
モダン着物小物梅屋店主の梅原麻里さんからは
“必要最小限”でフォーマルとカジュアルファッションを
たのしむという発想を。
ほかにも、判断の基準としていただくように
「紋の数」と「きものの種類」で
格を示した情報も掲載しています。
たとえば。
紋の数が多いほうが格が高い
ということを知っている人は多いと思います。
では、
・紋のない訪問着
(昔は紋を入れましたが、昨今は入れない場合が多い)
・一つ紋の色無地
どちらが格が高いのか……
紋がなくても訪問着のほうが
装いとして格が高いという見解は多いのですが、
その訪問着も、柄の雰囲気で
一つ紋の色無地と同格、
という場合もありえる……
ほんとこの辺は複雑ですね(^_^;)
最近はほとんどみかけませんが、
三つ紋の色無地であれば、
紋のない訪問着より格が高いということになります。
すみません、これで逆に悩むかたもいると思います。
しかし、これも情報のひとつです。
一般的な認識として流布している
基本を知ったうえで自分が着るものを
持っているものと照らしあわせて
決めていただければなと思います。
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