ゆかた

浴衣(ゆかた)と着物の洗い方(2)

浴衣(ゆかた)と着物の洗い方(2)です。

ここでいう着物は木綿、麻、ポリなど、

洗えるきものが対象です。

 

あ、それと、一応言っておきますと、

洗濯は水通ししている浴衣やきもの、

もしくは縮みが少ないものが対象です。

つまり予め縮ませてあるものは、

洗ってもそこまで縮みません。

そこは購入したところで確認しておいてくださいね。

最近はそんなにひどく縮むような

生地は少ないと思いますが、

自己責任でご確認くださいね。

 

浴衣ではなく木綿のお仕立てきもので、

某NCで仕立ててもらった木綿を洗ったら、

ありえないくらい縮んだという、

残念すぎる実話があります。

案の定「水通し」といっても

伝わらなかったという。。。。

(ま、このあたりのハナシは

そのうち機会をみて取り上げたいと思います)

 

この前の投稿(1)で、

 

  • 本だたみ(袖だたみ)して専用ネットに入れる → 
  • 洗濯機をセット →
  • 洗いあがり → 
  • 乾す →
  • 生乾きで取り入れ → 
  • たたんで重し→
  • きものハンガーにかけて湿気を飛ばして完全に乾かしてOK

 

上記の手順でと、お話しました。

そして、出てくる疑問として想定されるものは、

 

Q.専用ネットって?

Q.というか、本だたみってどういうたたみ方?

Q.洗濯機のセット内容は?

Q.生乾きで取り入れって、どゆこと??

Q.重しって、なにーーー??

 

上から順に説明していきますと、

まず洗濯ネット。

私は以下の3点を使っています。

というか、まずは試さなければわからないので

使い比べてみようということで

別々に購入して3点になったということです。

 

この洗濯ネットについてのレポは別に投稿します。

 

このうち、↓たかはしきもの工房のせんたく姫は、

 

IMG_6913.jpg

 

 

↓本だたみした浴衣(きもの)を内側のネットを通します。

そして両端を折りたたんで、グルリとファスナーで閉じます。

すみません、うちのワンコが写っているのはご愛嬌で(^_^;)
どかないのです。

 

IMG_6915.jpg

 

 

↓両端を折りたたんでファスナーで閉じた状態。

 

IMG_6922.jpg

 

 

↓ロール状に巻いて、3箇所についてる紐で縛ります。

この時、ユルイと外れますし、

きつすぎると浸水しにくくなるので注意。

 

IMG_6924.jpg

 

次は、男性スラックス用を流用した↓くるくるザブザブ

こんなかたちになっています。

 

IMG_6925.jpg

 

↓こちらも、せんたく姫と同じく“本だたみ”で入れます。

“本だたみ”とは、ごく普通に

きものをたたむ時に使われているたたみ方で、

こちらの手順はネットなどで探してください。

きもの本の巻末にもよく載っています。

 

こんなかたちになります。↓

 

IMG_6902.jpg

 

 

IMG_6927.jpg

 

 

↓クルクルと巻いていきます。

 

IMG_6929.jpg

 

 

↓最後は袋に収めてファスナーを閉めます。

 

IMG_6931.jpg

 

 

↓最後は、名無しの洗濯ネットちゃん。

調べたら「ゆかたきもの用洗濯ネット」となっていました。

中側におさえ用のネットと紐がついています。

 

 

 

↓袖だたみにした浴衣を入れました。

(上の画像とネットの向きが変わっていますね(^_^;))

袖だたみというたたみ方は、

両袖にそれぞれ手を通して、

拝むようにぱたんと合わせます。

合わせた袖を身頃に寝かせてから

適当に折りたたみますが、

この名無しちゃんネットで洗うときは、

半分の半分。つまり4つにたたんで、

ネット中に収めます。

 

IMG_6938.jpg

 

 

↓こちらは、本だたみと袖だたみを並べたところ。

袖だたみは幅ひろくなります。

男物と女物なので、さらに身幅が違います。

 

IMG_6904.jpg

 

 

これは亡くなったお祖父ちゃんの浴衣で、

今年、浴衣デビューした大学生の息子が着たもの。

内側の紐でおさえます。

男物は袖だたみでしっかり収まりますが、

女性物はちょっと隙間が空く感じです。

 

IMG_6940.jpg

 

 

↓ファスナーを閉じて、

二つ折りにしてホックで留めます。

 

 

 

↓3つの洗濯ネットに浴衣&着物を収納完了です。

 

IMG_6945.jpg

 

 

これらを洗濯機に入れてセット。

まずは2点入れて洗います。

 

IMG_6946.jpg

 

 

私は普通モードで3~5分くらい、

濯ぎ1~2回(洗剤の種類によります)

脱水は30~40秒程度。

 

それぞれ、ピッタリの時間でのセットができないので、

以下でセット。手動で素材をみて時間調整します。

 

また、麻や、木綿でもボリュームのある保多織などは、

素材にあわせて時間をみますが、
木綿の浴衣であれば、上記でいいと思います。

 

 

IMG_6951.jpg

 

 

洗剤もごく普通の洗剤です。

 

最初の頃、手洗いモードで洗っていたときは、

どうもさっぱり洗い上がった気がしませんでした。

浮かんでいることが多いので、

浸水もしにくい。

洗濯時間を短めにセットして

普通洗いにしたらさっぱり洗えたと思います。

(でも古いものや高価なものは手洗いモード、もしくは専門店へ)

 

また洗剤もアクロンなどのおしゃれ着洗いを

使う人が多いようですが、

私はこちらも普通の洗濯用洗剤の「アリエール」。

もちろんアリエールじゃなくても。

 

これも、悉皆ではよく知られる 

月島の某氏から、

「普通の洗剤で洗います」というお話を聞いてから、

あ、これでいいんだ、と思いました。

 

ただ、某氏はプロの悉皆屋さんなので、

一般の人にリスクがある方法を

公に勧めることはできません。

 

私は、いちユーザーでもあるので、

「自己責任で」ということを前提に、

「私のやり方」ということで、情報を発信しています。

いまのところ、自分自身、目に見えるリスクは感じていません。

 

ただ、仕立て上がったものを洗うという時点で、

「仕立てに狂い」は生じます。

その狂いを着心地で感知できるほどではありません。

まあ、どちらの便利をとるかはあなた次第ということです(笑)。

私は「自分で洗ってさっぱりして着たい」便利をとります。

丁寧な手洗いのほうが安心は安心だと思いますが、

私はヘビーユーザーで面倒くさがりなので、

洗濯機のお世話になっています。

 

洗い上がったら、きものハンガーにかけて干します。

日中であれば、室内で。

 

 

夜であれば外干しでもいいと思います。

 

気温にもよりますが、

いまの季節(8月)なら、2時間くらいでしょうか。

いい感じに半乾きのところで、取り込みます。

 

次が洗濯手順(5)の生乾きで取り入れ。

そしてクエスチョンの、「生乾きで取り入れって、どゆこと?」

この2つを同時にお答えすると、

完全に乾くとシワが残ってしまうので、

シワを退治できる段階でたたんで伸ばしてしまうということ。

 

ここが私のやり方の最大ポイント。

そして、縫い目を落ち着かせることもできます。

 

干すときは、きものハンガーといいましたが、

私は、写真のような干し方もします。

 

IMG_6959.jpg

 

 

わかりやすく言うと、本だたみを、

脇縫いの線まで広げて、袖を持ち上げて干します。

この時点でもシワを軽減できます。

写真はわかりやすく説明できるように

明るい日中に干していますが、陽に当てるとあっという間に

カラッカラになるので注意。

また、ヤケも気になります。

 

こういう状態で干して、さらにたたむと、

ほんとうにシワになりません。

 

ピンチの跡は心配におよびません。

シワがつくほど干していないので、大丈夫です。

 

もちろん、普通にアームが長いきものハンガーで

まったくかまいません。

 

次はバスタオルの上で、本たたみ。

そしてバスタオルを上にかぶせる。

要は、バスタオルできものをサンドイッチ状態にします。

まだまだ続きます。

ここからのたたむ手順はまた明日、アップします!

ほんと、長くてすみません。

ワタクシも仕事があるので(^_^;)、

のちほど!

 

 

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