月刊アレコレ最新号、夏帯特集
月刊アレコレvol.130、発行となりました。
今号の特集は「夏帯でべっぴん!」。
で、こちらの紹介をする前に業務連絡です。
今号から、PPの袋にいれてから、
いつもの月刊アレコレの紙封筒に入れてお送りしています。
過剰包装と思われる向きもあるかもしれませんが、
下記のような事情がございますので、ご了承ください。
月刊アレコレは、ご購読のかたには小誌専用封筒で
お送りしていましたが、雨天のときなど、
ポストにちゃんと入れてもらえず濡れることがあります。
先月、購読者の方なのに最新号を単独で
注文なさったかたがいることに編集部スタッフが気づき、
問い合わせました。「もしかして届いていませんか??」。
そうしたところ、上記のような事情で濡れて
ブワブワになって読めないとのことでした。
速攻、新しいものお送りしました(もちろん無料です)。
いままでもご連絡があった場合は同様の対応をしていましたが、
今回のようにご連絡がないかたもいるであろうと
いうことで、この度の対応になりました。
現在の封筒が無くなったら、雨天対応のものに
変更しようと思うのですが、まだ大分在庫があります。
なので、ご了承くださいませm(__)m
で、特集紹介でっす!(*^_^*)
麻や綿麻で過ごすことが多くなった夏。
きものはいろいろなブランドから発信されています。
でも、帯。帯。帯も大事ですよー。ヽ(=´▽`=)ノ
帯で着回し番長できますから。(`・ω・´)ゞ
アレコレでは夏帯を素材や織りに分けて紹介しています。
で、ここで前情報。
きものや帯の分類は(分類の一部になります)、
・組織の違い(織り方)
・原料となる素材の違い
で、分けられますが、
実際は昔からの慣習的な分け方が定着していて、
織りと素材が混じった分類がよく用いられます。
つまり、絽や紗、羅(ら)は織り方で、
織られる素材は正絹、麻、ポリエステル、
藤(麻以外の植物繊維)などがあります。
しかし、麻は素材でありながら“薄物”という括りで
夏のポジションを獲得して、
絽や紗と並ぶことが多いのです。
麻を素材としての絽や羅もあるんですよ。
↓下は麻の羅織。普段着使いです。
↓こちらは正絹の羅組(らくみ)で、同じ羅でも織りの組織が違います。
これは付下げや訪問着にも合わせられる羅です。
シュッとしてますねー(^^)
そしてきものの場合は、ときにこれも括りとしてはちょっと違う、
夏紬というものが入ってくることもあります。
つまり、絽や紗の染め物に対して織物という違いです。
もうごっちゃですが、
ほんと、きものの世界って伝統が長いから、
慣習的な分類や、一つのものでも呼び方がたくさんあります(^_^;)
そして。
「麻や綿麻に正絹の帯を使ってもいいの?」
という質問を受けます。
私は「OK」と答えています。
確かに素材や種類の格合わせやマッチングはありますが、
正絹の博多帯(ポリもありますが)は
昔から八寸、半幅帯などが使われていますしね。
↓下は前にも紹介したことがある綿麻の雪花絞りに、
変わり献上の博多織り。
↓こちらは、同じく綿麻に、正絹の絞りの九寸をあわせています。
ちょっと見にくいですが、写真がコレしかなく(^_^;)
紗っぽい織りの絞りの九寸です。
きものデザイナー木越さんと抹茶ビール@京都 の写真です。
そして木綿の帯。これはいいと思います。
↓下は絞りの綿麻に木綿の名古屋。ドットで遊んだコーデです。
麻。これも問題なしですね。
↓こちらは近江麻のきものに合わせているのは、
麻の帯地に桔梗を手描きしてもらった八寸。
8月に入ると締める帯です。
同じ帯地に朝顔も描いてもらい、朝顔は6月~7月に締めています。
ポリ。これも夏物で、雰囲気が合えばいいと思いますが、
ポリの帯を常用する人はそもそもが
少ないのではないかと思います。
そしてコーディネートといえば、達人投入!(笑)
すてきな大人のアンティークスタイルが人気の
着物スタイリストで「おべべとにゃんこ」主宰の佐川由希さん。
「帯は縞が使いやすいんです」φ(..)メモメモ
裏千家茶道講師の甘水会の深水真理子先生。
「物語を作っちゃうの」と
なんと絞りの紗の帯が、期間限定でサッカーボール柄に変身。
これって、どういうこと??
ふふふふ。本誌をご覧くださいませ。
あと、私的にお薦めがコレ。
本誌でも紹介している紫紘織さんの竪絽の八寸。
絽といえば九寸の染帯が多いのですが、
こちらは八寸。なので帯芯を入れずにかがるだけなので、
芯を入れて仕立てる九寸より涼しく使用できます。
しかも竪絽💗 (竪絽、横絽の違いは本誌でww)
かつこの柄。普段着でも使えるし、
お茶席のようなちょっとあらたまった席でもOK.
すごく使いでがあると思います。
※初心者のかたのために。
八寸・九寸は商品のときの帯幅からきています。
・八寸:芯を入れずに使う帯。 かがるだけなので縫い代分をとらない。
ほとんどはハリのある織りの帯。代表的なものが博多献上。
織り上がった時で帯の幅の八寸になる。
・九寸:帯芯を入れて仕立てて使う帯なので、縫い代分が多い。
出来上がりで八寸になる。縮緬、塩瀬、絽などの染め帯が多い。
・半幅帯:八寸の半分の幅で四寸。最近は広めに作っているものもある。
ということで、夏だから楽しめるドンピシャ柄!
きものは、着付けで3割、帯で4割、
着姿アップしますからね~。
夏帯でべっぴん! めざしましょうー。
頼まれもしないのにセッセときもので出社する
きものオタクな(笑)編集人が制作する月刊アレコレは
書店では売っていません。
創刊11年めになる、マイナーなインディーズ雑誌ですが、
制作には、多分どこの編集者より(をい)
「きもの愛」がこもっています(笑)。
コーディネートも大好きだけど、織りの組織もlove(笑)。
きものの取材と撮影の現場が好きだけど、
産地の生産現場にも萌えます(笑)。
というワケで(どういうワケ?というツッコミは禁止w)
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