アレコレ自学自習塾、3期終了です。
異業種から家業を継いだ若い呉服屋さんや、
きものを仕事にしている方のための勉強会、アレコレ自学自習塾。
売り方を学ぶというより、きものと、きものを着る人のことを知るために勉強する塾です。
だから、きものの知識はもちろん、呉服屋としてのたしなみ、
着る人に提案できる別注やオリジナル発注までできるような、
もの作りの実践を毎回取り入れています。
そしてもう一つの特長は、アレコレを間に、塾生、講師の皆さんとのネットワークを構築することで、
知恵や知識やもの作りが共有できるつながりを継続できる、していること。
実際、1期から3期まで、それぞれの参加回を超えて塾生同士や講師の方々と、
機会があれば集まり、情報交換し、ときに食事をともにしながら
悩みや疑問もオープンに話し、助けあうような絆を持つ塾です。
アレコレ自学自習塾4期塾生受付中です。
開講は3月(~6月)です。詳細は後ほどアップします。
日程などお問い合わせは inafo@arecole.com まで。
その3期の最終回は、『月刊アレコレ』のきものびと十人十彩でも取材した、
気仙沼たかはしの女将、高橋和江さんを講師に招いての講義でした。
3.11に遭遇、被災した店の立て直し、その中であらためて感じたきもののチカラ。
なぜ、家も何も流されて避難所にいるのに、きものや被災してきものの手入れを求めるのか―。
多分、その人達も普段は箪笥に眠っているきものを気にも止めない人が多かったと思います。
でもギリギリのところで真っ先に取り出した箪笥の中の汚れたきもの。
そこから感じ取った「きものが持つチカラ」を語っていただきました。
いつもお話を聞く度に泣いてしまうみやざです(笑)
そして。
1月、新年開けてから初めての打ち合わせや、自学自習塾、
または塾の最終回の修了式のときは、黒羽織を着ます。
ジミ~~~な紫の色無地の反物を染め変えて誂えた長羽織です。
ちょっと「おめかし普段着」でも着られるように、
家紋ではなく、薔薇の洒落紋を刺繍で入れてもらいました。
黒羽織、着る機会はもっとあるはずですよ。