日記・つぶやき

きもののチカラ――気仙沼のうれしい成人式。

         

昨日、今日と成人式。


昨日は諸々所用であちこちを回る合間に東京キモノジャックへも足を運んだ。



天気が良く、風もない暖かな1日。


東京タワーをスタートしたジャックは最後は芝大門の増上寺。


みやざは増上寺でちらと参加。まだ初詣客が並んでいます。
そういえば最近増上寺はパワースポットとしても有名なんだっけ。
     
そのジャックの中に、自分でふくら雀を(前結びで)結んだという
振袖のお嬢さんも2人参加していた。かわええな~ww


 


成人式の思い出は人それぞれだと思う。


これまでの取材でよく聞くのは、当時は振袖や成人式なんてまったく興味がなく、
「振袖を着なかった」こと、
あるいは「(成人式や振袖選びを)大事にしなかったこと」を後悔する声。


すでに二十歳から倍以上の年月が経っている人が多く(笑)、さすがに叶えにくい夢である。


いまこうして振袖を楽しんでいる二十歳を見ると、
大昔の後悔組二十歳(笑)=オバサンはウレシクなってしまうのでありますよ^^


 


新成人の人数が過去最小というニュースには「今年もか」と、
ため息が出るけれど日本全国、いろんな成人式のドラマが繰り広げられていることと思う。


 


特に、昨年は震災があったから東北はウレシイばかりの成人式ではないだろうと思う。


生きていれば成人式。或いは亡くなった親に見せたかった成人式。


 


まだ癒えない傷を袂に忍ばせて参加している二十歳や家族も多いことと思う……。


その中で、被災した当事者でもある、気仙沼たかはしの女将、高橋和江さんのブログが、希望を与えてくれる。


彼女を『月刊アレコレ』Vol.73の「きものびと十人十彩」で取材したときも、
彼女の、そして東北の強さと、きもののチカラを物語る数々のエピソードに胸を打たれたけれど。


 


震災をくぐり受けた母の振袖をまとって迎えた成人式。


黄ばんだ 白地に色をかけて準備していた、成人式用の振袖。
店であずかっていた振袖は震災で汚れてしまったけど、
でもその家に置いていたら、それは家と共に流されてなかったはずの振袖。
高橋さんはなんとか着せてあげたくて、懸命に手入れをして、振袖は復活。
絞りは痩せてしまったかもしれないけど、二十歳のお嬢さんの溢れる笑顔が
それを何倍も補うように美しく、可愛らしい。


東北の、そして日本全国の二十歳の皆さん、おめでとうございます。
また時期、春はめぐってきます。
『月刊アレコレ』の「きものびと十人十彩」は、編集人みやざが出会った、
きものや日本を愛する人々を、いろんな角度からフォーカスした連載。
取材記事を見た他誌の記者、編集者の方から逆に「紹介してください」との問い合わせもちょくちょくあります。中にはそのつながりで本が1冊でき、みやざが和小物のスタイリストとして参加した企画も。(こちらは春に上梓予定)
高橋さんの記事を読んで感動したという出版社の編集さんからも紹介してほしいと連絡をいただき、今度『いきいき』でも高橋さんの取材記事が掲載予定です。
元になった『月刊アレコレ』の気仙沼たかはしの高橋和江さんの記事もぜひ読んでください。
『月刊アレコレ』は創刊8年目に入りました。
書店売りはしておりません。


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