「実験・正絹襦袢お家洗い」のまとめ (または はじめに)
さて、最後の最後に今回の「正絹襦袢お家洗い」をまとめてみます。
コレを読んでくださった皆さんは、やはり、襦袢を自分で洗えたら……と思ってご覧になっていると思います。なので、この最後のまとめも(または、はじめに)必ず読んでいただきたい。
それと普段から行なっているやり方、手順というわけではありません。
なのでタイトルに「実験」をつけました。
結論として正絹襦袢はお家洗いができるか――できるとも、できないとも言えません。
やっぱり襦袢の種類や状態、また洗う人の知識や経験などの違いを考慮すると、一括りにはできません。
はっきりしない、逃げみたいな結論で申し訳ないのですが、今回のトライは、あくまで実験です。
個人的には、モノによってはできるかも、というのが今回の実験からの感想です。
ただ、まだ推奨まではいきません。繰り返して経験を積み、ノウハウが確立されればできるかもしれませんが。
(実は以前も決行しているのです、ワタシ。帯までーー; でもまだまだ推奨なんてできるレベルではないです~)
それと、袷の襦袢はまだ乾いていないので、まだ完全に実験終了というわけではありません。
こちら追記でご報告していきます。下記コメントでもいただいた「絹の艶」問題もありますので、諸々チェックを重ねますね。
「正絹襦袢お家洗いー1」でもお伝えしているとおり、いただきものの古い襦袢。手入れにコストをかけられるアイテムではなかったことから、実験という意味合いもあり、縮緬なども一気に試してみました。
普段からこの手順で「正絹襦袢お家洗い」をしているわけではありません。でも誂えた縮緬襦袢を誰かが洗うというなら、私、多分とめます。
でも、きもの歴が長く、素材の特徴も十分わかっている人が、古いものだから試してみると言えば、とめません。
で、初めての場合、以下の条件で自己責任で行うならOkだと思います。
1)何か想定外の事象や事故が起きても諦められるアイテム。
2)実験・経験的にトライしてみようという動機。
3)ある程度のきもの歴と、着用頻度の実績があり、きもの周りの知識がある。
以下の場合はNGです。
1)上記1)の反対。つまり何かあったら泣くような大切なアイテム。
2)高価なもの。
3)袷、縮緬など扱いが難しい生地、刺繍など特殊加工が施しているもの
最後にこの「実験・正絹襦袢お家洗い」に関する、ご意見や感想、アドバイスをTwitter、Facebookやコメントでもいただいているので、まとめて紹介しておきます。
すごく参考になります!
こんな実験をする人・着る人が制作している本です(逆にとんでもないのかもww)
お申込みはこちらから。
【某呉服店店主】
餅は餅屋に任せなよ・・・時間の無駄!
それよりも『お針』をしっかりネ!!! (→これはお針が超苦手なみやざへの苦言ww)
【じざいや店主】
正絹襦袢も仕立て前に水を通して洗える糸で仕立てる 自宅洗い仕立てもあります。でもどうしても艶はなくなりますねぇ。でも下着だし気持ちよく着るためには自宅で洗えるとうれしいですよね。(→知らなかった! 自宅洗い用仕立てがあるなんて!)
【満点スリップたかはし女将】
確実に縮みますけど、問題はプレスです。プレスが良ければ、縮み幅は袖幅で1センチですかね~。乾かさずにプレスするといいんですよ。乾いてしまったら生地が動きませんから。(→今回、それ痛感しました。プレス、大事です!)
【満点スリップたかはし女将】
生地、固くなりませんでした?日光に当てると質感がさらに悪くなるので(色も焼けるし)やめたほうがいいです。それから最後にちょいとリンスすると洗剤がなんであっても風合いを保てます(^。^) (→あ、そうですね。これも大事)
【着る人】
色落ちと破れに気を付ければ、結構大丈夫ですよね?!私、当たり前のように洗ってますが・・・(^^;; “ (→洗っている人、いるもんですww)
【着る人】
ブログ拝読しました。洗うと恐ろしく臭いが立つんですよね。 私は、酷く汚れてそうなのはナノックス、普段自分が着てるのはエマールです。以前オークションで入手した袷は 縮み上等凸(−_−#)とばかりに漬けおき2回くらいして、それでも茶色の水が出ました。臭かったぁ!(→やっぱ、いるんですね、袷をトライする強者もww)
【着る人】
縮まないですか~? 以前縮緬っぽい襦袢を洗ったら幅が縮んで袖幅が3cmくらい縮んだことあって、怖くて正絹は洗えないんですよ。何度も洗張りしているものなら大丈夫なのかな?(→知識があるほど、お家洗いへの躊躇はあるかもしれませんね~)
【着る人】
こうしてみたら平織りだとほとんど横の縮みはないんですねー。でも、自分で水洗いしてスッキリさせたいと思いつつも、長着の何倍も贅沢してる襦袢を手洗いする勇気はちょっと出ないのですわ; 色移りや色の滲みはどうだったですか?(→高価なものはやめたほうがいいです
ね。同じ襦袢の中での色移りはないですね)