『月刊アレコレ』 73号 出ました!
『月刊アレコレ』 最新号、
発行されました。
発送が遅れていて
申し訳ありません!
週末から週明けにお届けになりま
すので、ご了承ください。
さて、今号の『月刊アレコレ』
「きものびと十人十彩」を拡大して
お届けしています。
今回は気仙沼たかはしの女将、
高橋和江さん。
着る人目線で開発した
満点スリップでもおなじみです。
気仙沼といえば、3.11の動く火の
海の映像が皆さん、記憶にあると
思います。
その気仙沼で被災し、悉皆業と
して、 呉服屋として在庫にあった
すべてがヘドロと泥にまみれ、
店の再開どころか、生活もさえも
どうするかめども立たないと思わ
れたなかで、奇跡的な5月の開店。
彼女にその力を与えてくれたのが、「きもの」だったのです。
あんなひどい被害と、悲惨な状況のなかで、決して優先順位ではうえにこないであろう
「きもの」が、実はとても大切なものとして、心を支えるものとして被災者の方々のよりどころとなっていた事実。
それが悲惨な出来事の中で証明された悲しさはありますが、
でも、でも、きものを愛する人、きものを作る人、売る人、いえ、日本人に読んでほしいインタビューです。
なぜ、避難所にいる方が高橋さんの店が「再開したらきものを買いに来るね」と声を
かけてくださるのか。
店が再開して1か月で、発送した、つまり悉皆に預かった着物が1000点を超えるのか。
みな、気仙沼市内の被災した方々です。
考えると不思議じゃありませんか? 取材していた私も不思議でした。
日本人としてそうあってほしいとは思っていても、やはり生活のなかで優先順位をつけると、決して上にくるものではないだろうとは、客観的に思っていたからです。
しかし、違ったのです。
きものは、私たちが考えているより、ずっとずっと奥深く、心に突き刺さる何かを含んでいるのです。
あえて、「突き刺さる」と言います。表面にはわずかしか出ていなくても、
氷山のように、見えないところで私たちの日本人としての魂の一部になっていると確信できるからです。
インタビューしていても、現場の状況が思い浮かび、涙がでてきました。
でも同情で読んでほしいのではなく、被災者に対して無能な執政。
経済復興の旗をあげながら逆走する、やり方。
日本人としても考えなければならない課題がたくさん見えてくる、
今回のきものびと十人十彩です。
そして、特集「うっとりな帯締 帯揚」の後編は、前号の道明につづく第二弾はみやざ、超おすすめの、龍工房。ぜひご覧くださいませ。
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気仙沼たかはし女将とみやざです。
帯締めの特集第二弾、龍工房。