月刊アレコレ

きものジャック@埼玉と、男性きもの界の逸材発見。

kawagoe

今日は、川越で行われた キモノジャック@埼玉。
取材と撮影もあり、いつもはみやざ1人ですが今日はカメラマンも同行しました。

キモノジャックの何がいいかと言うと、いろんなタイプのきもの姿が見られることです。
普通、何かイベントがあるときは、その主催者やイベント内容、例えばホテルでランチだ、落語だ、ワークショップだとなったとき、それぞれの特徴が着物にも現れます。

でも、キモノジャックは、それぞれがその前後に自分の予定を作ったり、作らなかったり。
その予定がオフ会だったり、イタリアンディナーだったり、お買い物だったりで、居酒屋系だったり、
だから今日も、訪問着あり、小紋あり、紬あり、木綿あり、ウールあり。
多彩な着物姿を一気に見られるわけです。

ゆるゆると歩く川越の街。着物屋さんを覗き、芋菓子をほおばり、時の鐘を撮ったり、
ただ歩くだけで楽しみが見出せる街です。

キモノジャック

さて、タイトルの逸材。
そうなのです、今回、男子着物界の逸材、発見(笑)。
写真手前の袴男子。ナカジマくん。
彼の着ている羽織と袴はウールなのですが、なんと、自分で仕立てたのです!
和裁士さんでもなく、和裁教室に通っているわけでもない。親が和裁をしているとかでもない。

ある日「きものを着たいな」と思い、180センチと言う長身もあり既存ではサイズが難しいということで、知人の和裁士さんに1週間程度教えを乞うて、ゆかたを仕立てちゃった!

えーー!? ホントですか? しかもこの日、革の足袋(カバー)を履いていて、これもハンドメイド。
着始めてほぼ1年で、ゆかた以外に、単、袷、羽織2枚に袴を作った、きもの男子29歳です。

「単、袷は失敗作なんですけど(笑)」
きものはともかく、袴の仕立て方って本にないでしょう?と問うと「全部、解体しちゃうんです」 

つまり買ってきたアイテムを解き、それを型紙に自分で買った生地でそれぞれのアイテムを、ミシンと手縫いで縫ったそうな。ため息 ε=( ̄∇ ̄;)

みやざからすれば、神、だわ~。

そこまで着物にこだわりが強いのかというと、
「んんーー、特には……。ボクにとっては、何ていうかファッションアイテムの1つでしかないので」
おーー、カッコいい。
さらにはモノ作りが好きな性分が相まって、足袋から袴まで「解体」して作るという、前のめりな姿勢になっているようです。
彼自身は革でいろいろなアイテムを作るアーティスト活動もしている。
やっぱりねーと言うのは簡単だけど、「特に、こだわってない」ところが、アナタ、いいじゃないですか。
「ファッションアイテムの1つでしかないから」と、ちょっと茨城なまりで話すのが、また好ましい(笑)。ありがちな薀蓄男子ではないのが、よろし(笑)。
地元ではジャックはないので埼玉まで足を伸ばしたそう。

今日も、今後が楽しみな着物男子がいっぱいいました。
『月刊アレコレ』最新号も「二人できもの」という特集の流れで、「大宮 田中屋」さんの、きもの男子のは作り方指南をお送りしましたが、これが隠れた(笑)きもの男子に好評。
やっぱり、もうちょっと、男性着物も取り上げていこっかなー。

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