「アレコレ自学自習塾」@東京国際フォーラム
先月からお知らせしていたきもののプロのための勉強会「アレコレ自学自習塾」。
一昨日、第1期1回目を東京国際フォーラム@有楽町にて開催・終了しました。
前々から告知しているように、成功のビジネスモデルを聞く、売り方のノウハウを知る、自己啓発といったような従来のセミナーやコンサルティングとはまったく違い、
自ら学ぶ。 着る人目線を持つ。 そしてもの作りを実際に行う。
その心は――、 着る人に愛される次世代の呉服屋さんとなるためです。
そういう意気込み・心意気を持った若い後継者たちが集まりました。
講師は現場で、現役で自店や教室を運営している方々です。
そこでまず、いまの呉服屋さんがきものを着る人にどう思われているか、ガツンと頭を打たれるように厳しい言葉を聞くことから始まった初回。
ショックだったとおっしゃる塾生もいましたが、その現実・事実を受け止めることを否定しなかったのが、素晴らしいのです。
もちろん、それは一般論であって、塾生の方々のお店があてはまるということではありません。
しかし、足を運ばないユーザーはそれぞれのお店の違いが分からないわけです。
つまり同じように見られていると思うところからスタートしなければなりません。
ゼロからではなく、ある意味マイナスからスタートすることを認識できること、すごい、素晴らしいことだと思いませんか。
「これがいまの自分なんだ展」という、アーティストの個展が今夏ありましたが、自負と自信と葛藤と弱気と自己嫌悪と……そんないろいろがないまぜになったもの、それがいまの自分の作品だ、実力だという、一歩引いて見た自分展。
自虐というのではない、次に進むための目線なのです。
まさに「アレコレ自学自習塾」もそこからのスタートです。
皆さん、自らが考える理想の呉服店を作るために時間と経費を割いて参加なさっています。
中には、現在はまだ異業種で仕事をしているにも関わらず、「田舎の小さな呉服屋を継ぐ」ことを決めて、ご両親にも内緒で自分で参加費を捻出して、仕事を休んで参加なさった26歳の女性もいます。
かたや他店に修行に行ったことがある後継者や、複数店を切り盛りしている後継者もいます。
そして兵庫から(!)「あと15年という自分の現役人生を考えたとき」に、「自分がやりたいと思う呉服屋さんをやろう」と決意して参加した50代の女性店主もいます。
塾で大事なのは知識や経験の多寡ではありません。
知識のレベルはすぐに埋めることができます。
「アレコレ自学自習塾」は「いまの自分」を客観的に俯瞰することからのスタートなのです。
みっちり6時間半。さすがに皆さん、初回と言うこともあってちょっと疲れたようです。
翌日「発熱しました~」という方もw
発熱は頑張ったからか、風邪なのかw 。
ともあれ、次回からはさらにプロ中のプロの講師をお呼びして、ガシガシと学んでもらいます。
きものを着る人によろこんでもらえる呉服屋さんが、
皆さん、これから増えていきますからね!