月刊アレコレ

Vol.59進行分だけお届け――「たのもう!お誂えお直し入門」大野屋總本店で足袋(1)

大野屋1予告にありました通り、まず、第一弾は「たのもう!お誂えお直し入門」。今回は足袋のお誂えを大野屋總本店に「たのもう~~」。
店は関東大震災(大正12年)後に建てられた木造二階建て。当時は現在店舗になっている1階が作業場だったそうです。
以前、取材の様子をブログでアップしたときも言ったのですが、
「足袋の大野屋」というと、歌舞伎座はす向かいにある「大野屋」さんと勘違いなさる方も多いのですが、まったく別っこ(笑)です。
枕詞に「足袋の」が付く「大野屋」はこちら新富町の「大野屋總本店」のことです。お間違いなく。
大野屋2引き戸を開けるとこざっぱりした店内正面、ガラスのショーケースを間に対応して下さったのは、大野屋6代目店主・福島康雄さん。大野屋の謳い文句が染め抜かれた暖簾がご主人の向こうにみえます。
 『 舞えば足元 語れば目元 足袋は大野屋總本店 』
中央区新富町は歌舞伎座や演舞場がすぐそば。
句にある通り、大野屋さんは歌舞伎・能・日舞などの役者さん、関係者の方をお得意さんとして続いてきたお店です。
「足元がきれいに見える」足袋を熟知している、さすが創業200年の伝統を持つ老舗ならではの技があります。
ここで先に誂えの流れを紹介しておきますと、
  (1)採寸 
  (2)白足袋or色足袋 生地 コハゼの数などを決定 
  (3)見本が送られてきて試し履き。きつい、ゆるい等の調整 
  (4)調整を反映して仕立て 完成

この間、約1ヶ月です。(3)の見本を渡してから大野屋さんへ連絡がくるまでは仕立てにかかれないので、連絡が遅いとその分また時間がかかることになります。
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(1)採寸ー1 
足の丈、つまりサイズを測ります。
足袋計測用に工夫されたT字型定規と短いメジャーと、適当な大きさの畳み表が用意されています。
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(1)採寸ー2
次は幅。いちばん幅があるところを測ります。
お試しレンジャー彩詠さん、色が白いですねー。
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(1)採寸ー3
次に甲。いちばん高いところを測ります。
彩詠さんは自分で「甲高だと思っていた」そうですが、普通だそうです。足に限りませんが、結構自分のことは思い込みがあるもんです(笑)。
美人の部類だと思っていたのに、どうも世間的には「普通みたい」とか……はないか(爆)。
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(1)採寸ー4
で、ここで問題です。(『世界ふしぎ発見』か)
ここで測っている寸法は何のため?ハイ、真くん。「これはですね、足袋サンダルもお作りできますよ的な採寸じゃないでしょうか」
ブーー。これは足を入れる口の大きさを確認しているんですね。
ここが小さいと、あ、足が入らない!?となるわけです。
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(1)採寸ー5
計測のあと、既成の中でいちばん近いサイズの足袋を履いてみて、どこが余ってるから詰める、とか、ここがきつめなので余裕をとる、とか、調整してお客様の、言ってみれば足袋カルテみたいな寸法表を作成していきます。
大野屋さんは既成の足袋もありますが、既成といっても、幅や甲の高さの違いに応じて同じサイズでも4種類あります。
その4種類、洋服のようにS/M/L/LLみたく味気なくない(笑)。
 細・柳・梅・牡丹 
ま、これは説明しなくても、分りますね。
「アタシの型は牡丹なの~ ほっほっほほ」と堂々とおっしゃいませな。4Eとかって響きはヤだけど、牡丹ならおっけー(笑)。
採寸のあとは(2)白足袋or色足袋 生地 コハゼの数などを決定 
今回の「たのもう!お誂えお直し入門」では、
 ・白のキャラコ、
 ・4枚コハゼ
 ・名入れあり
上記でお願いしました。
見本が送られてきてからの流れは次のブログで。
価格や誂えのポイント、住所・営業時間などもまとめてご紹介します。

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