「幼子の霊」に涙する夕。
今日30日の朝日新聞の歌壇。 佐佐木幸綱選
昼下がり人ひとりない公園の砂場に遊ぶ幼子の霊
(木更津市・佐藤亮佑)
落涙。子か、孫か。多分、子。
病気だったのだろうか、事故だったのだろうか。
子を持つ親の心象が重なって、涙が出てしまった。
それが我が子だったら――。
そして世の中には手をかけて己の子の命を絶やす親もいる事実。
この悲しみを知れ。
同日、同歌壇の佐佐木選のその下。 高野公彦選
余力残すこと知らずに遊びし子箸持ったままごはん中に寝る
(豊橋市・鈴木美佳)
うちの子もまさにこれだった。
……からこそ、上の短歌には胸が痛む、胸がつかえる。
ダメ親の一瞬(いっとき)戻りし本来の親心なれど続かず
(東京・みやざえもん)