きもの

座繰りの東さんと、手織りの福田さんのクラフト展。

東さんクラフト展写真は月刊アレコレ「きものの基」で、座繰りを紹介してくれている、座繰りの工房「蚕糸館」の東さん(右)です。
左は「草間の藍甕工房」で、東さんの座繰り糸を使って織物を織っている福田さん。
ともに31才。繭、座繰り、生糸を通して知り合い、それを語り合い、「絹」に生きる女性たちです。
新宿パークタワーでのクラフト展に二人で参加、出品しました。
福田さんは座繰りの糸は機械繰糸した糸より、「ふわあとした、優しい織り上がりになるんですよねー」と、こちらも手織りだから分かる糸の違いを実感としておしえてくれました。
福田さん自身も糸を草木染めで染めるところから手がけ、原始機はじめ複数の機を使って、着物、ショール、アクセサリー等を制作しています。
こちらも繊細さと味わいのある織りになっています。
東さんは国産の繭を確保し、座繰りという仕事を続けていくために、昨夏から養蚕を手がけるようになりました。
さらには自分が育てるお蚕さんのために、休耕している桑畑を借りて耕し、いまでは畑の管理までしています。
1つの自然を、自然としてつなげる生命のサイクルがあります。
どこかが途切れると、自然は自然としての生命を失っていく……。
誰もがわかっていることであり、養蚕だけではなしに、例えば食料の切実な問題にしても私たち日本人が突きつけられている刃です。
「絹」に限らずいろんな分野の「技術」、「道具」さえも、消滅してしまったそのときに、対岸で嘆く人々は多いけれど、
知る機会があるならば、きちんと知っておくのもいいのではないかと、
そんな気持ちがあって今年の「きものの基・素材編」を連載しています。

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