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蜷川幸雄の「エレンディラ」初日へ。

エレンディラ昨日はさいたま芸術劇場で、ノーベル賞作家ガルシア・マルケス原作で、蜷川幸雄演出、美波が主演する「エレンディラ」の初日へ行ってきました。
ストーリーは、過って火事を出したその咎を償わせるために、無慈悲な祖母が孫娘に売春を強いる物語。
奴隷のように祖母にこき使われるエレンディラは、中川晃教演じる少年と恋に落ちる。
いつしか祖母の手から逃れたいと念ずるようになるエレンディラと
少年はある計画を立てるのですが――。
美波が振袖のキャラクターをしている「京都むらさきの」というブランドのHPで、
「美波の振袖通信」というコーナーがあり、みやざが原稿を担当しているつながりで、
ときどき美波をインタビューしたり、撮影に顔を出したりします。
美波の素顔の印象は物静かな美少女。
しかし驚くほど自分のなかの意見や考え方は鮮やか。
はっきりしていて、情熱的でさえある。
人形のように祖母のいいなりで、無表情になっているエレンディラが、
しかしときに、堰を切ったように感情を表に出し気持ちを訴える場面は
客席に鳥肌が立つような突き刺さり方をする。 ――上手い!
「蜷川さんに鍛えられましたからねー」とは、マネージャーさんの弁。
若手女優・人気カリスマモデルが蜷川演出の舞台でオールヌードになるという、偏った話題のほうでスポーツ紙などにとりあげられたので、
美波を大事に育ててきたマネージャーさんとしては不本意な様子でした。
しかし! 7時から始まった舞台はなんと4時間半。
素晴らしい出来ではあったが、とにかく長い。
あとマイケル・ナイマンの音楽が単調で物足りなかったですねー。
楽屋見舞いに行ったときに、初日のお疲れさま挨拶をしていましたが、
蜷川氏すかさず「明日、4時集合ね」。時間は11時半。
出演者まだ舞台衣装のまま。さすが鬼の演出家です(笑)。
美波は少し痩せたようでしたが、
目だけは輝いていて自信に満ち溢れているように映った。
夏結城蜷川の舞台初日のみやざの着物は、
白の夏結城に染めの絽の名古屋帯。
ごくごく薄いピンク紫の半衿で衿元を整えてみました。
ちょっと強めのピンクの帯締や、薄い色目の帯揚。
品の良い、しかし大人の可愛いさを目指したコーディネイトでございます。

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