「老けて見える」と「若く見えない」は同義語だったんだ(笑)。
今月のアレコレ「映像の向こう側」は、「着物だと老けて見られることがある」という意見をチラホラ聞いたことがあるので、
そのことを松竹衣装の本間さんに伺ったところから、
話ははじまったのですが――。それが今回の見出しの「きもので老けて見えるは間違い」。
「それって、老けて見えるんじゃなく、
若く見えないってことなんじゃないですか」
「多分、世間的には年相応に見えてるんですよ」
お~~、オンナたちよ、聞け、天の声(爆)。
い、言われると、覚えがあるかも。
なんか、「地味だよね」って言葉は、
自分がイメージする自分の姿に遠いものがあるから出るセリフかしらん。
世間的には十分、年相応……ですかね。おっしゃる通りだわ、本間さん(笑)。
でも、ここでうなだれちゃ、オンナがすたる(笑)。
つまりソコが今回の本間さんの「自分がどうなりたいか」ということなんですね。
そこの視点がブレないように、着物を選びーの、コーデをしーの、
メイクをしーの。アエテ・ナントカシーノ(笑)。
そう、「勝手に女優」、これです(笑)。
でも、それって、偶然なんですけど、「きものびと十人十彩」のスタイリスト、鈴木陽規さんも同じようなことを言っていました。
「イメージを持って着付けるんです」。 みやざ、ガンバル(笑)。
ところで写真ですが、先月「木綿ものがたり」で六寸帯をおすすめしましたが、
これ、戦前の六寸帯です。松竹衣装で使っているものです。
本間さんにお願いして撮らせていただきました。
「年配のおばあちゃんが使うことが多かったようですね、当時は」。
元々小柄な昔の人。おばあちゃんになってさらに小さくなったときに、
幅が狭いこの六寸で普通にお太鼓を結んでいたとのこと。
大柄になった現代では、逆に半幅を応用するかたちで、半幅以上、名古屋より気軽に、使えるアイテムだと思います。