きもの

ガムテープの帯・顛末記

昨日、深夜に1通の長いメールが舞い込みました。

送信者は、あの“ガムテープ(色の裂)を貼り付けた帯”を作って、販売した会社の営業本部長という方から。
ある方からのご進言で、みやざえもんのブログをご覧になったそうです。

「あれは、いついつ、どこで販売した、当社が企画・製作した商品だと思われます」」というところから始まり、「催事直前に仕上がった商品」で、「チェックが甘かった」とのこと、そして「写真で見る限りはきものを愛する方には使い物にならない」帯であるということを認められておりました。
さらには、会社の理念を揚げて、その理念に反することをしてしまったということや、みやざの失望や怒りに対してもお詫びを申し上げますと、そのメールは続けられた。
結論としては、あの帯を送り返し、「返金させていただきます」とおっしゃる。
正直、多少、複雑な気持ちを残しながらも、申し出を受けることとした。

こちらとて、別にクレーマーになりたいワケではないし、
実はそのガムテープの帯を購入したときに、リバーシブルの半幅帯も一緒に購入しており、そちらは気に入っているし使用頻度も高い。

で、ここからはハナシがまったく違ってくるのだけれど、
つい先ごろ倒産した「たけうち」という大きな呉服会社があり、その会社の売り方の強引さがあちこちで取り沙汰されている。

最近、朝のワイドショーでも「きものの販売商法」の問題を延々と放映していたらしい。
そういう会社って、種を蒔かずに、育てずに、実が生っているところへ来て、いきなり枝を折るだの、切るだの乱暴な獲り入れをする。後に残るは弁護士いうところの「被害者」と「悪評」だけ。それもその会社の悪評だけならまだしも、業界のイメージに直結し、かつ「きものっていいよ~」って言ってる、私たちはナニモノになるのよ。

Pict3967 でもね、悲観ばかりしているわけではない。
実際それでも普段きものファンは増えているし、彼女・彼たちは賢い揃え方を知っているし、先のメールを送ってくださった会社も誠意は伝わるし。

きもの、着る人、売る人、作る人。「きもの王国」、目指すぞー(笑)。
写真は川越唐桟に、義母の羽織を仕立て直した名古屋。きものの残り裂の半衿に、以前紹介した、箸置きの一種、箸きせに帯締を通して。渋めの色合いの中にポイントで明るめの色の縮緬帯揚を。わかりにくいけれど、半衿の柄の中にある一色です。色が少ないので、そばで見ると意外と、その一色と帯揚が効き色になります。これで、プリーツプリーズ、頭から被って、今日も自転車~♪。

カテゴリー

タグ一覧