日記・つぶやき

「馬込の月」

Hasui 先日、作家の阿川弘之が没後10年となった友人・遠藤周作との書簡を公表した。
2人の交歓はこれまでに発行されている『狐狸庵』シリーズでも周知で、まさにその繰った1ページを切り抜いたような、ユーモラスで、(期待通り!)子どもっぽく、それゆえ互いの存在の深さを感じさせるものであった。

こんな大作家の先生方を引き合いに出すなんて、あつかましいにも程がある、ではありますが――。
川瀬巴水のカレンダーを送ります、というメールが銚子のKabbo氏から届いた。
で、お礼がてら返信をしたら、今度は 「馬込の月」の絵葉書が届いた。

Hagaki 素晴らしい版画の絵葉書の表、その切手の中では、なぜかガンダムWの戦士・ヒイロ ユイがこちらを向いて敬礼していた。 やぁ。お茶目だ、Kabbo氏(笑)。
「絵ハガキで我慢してください」のその理由は――。
人は、こんなやり取りが、楽しい。うれしい。

蛇足だが、高校時代から遠藤周作が死ぬほど好きな友人がいて、当時から狐狸庵シリーズやドクトルマンボウこと北杜夫らのエッセイを話題に2人で止まることなく笑い転げていた時代があった。
そして互いに「絶対、本を出そう」と誓約書まで書いたのであった(笑)。

彼女とも、そんな類のやり取りが、いまだに続いている。

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