取材

仏ELLE誌、きものの取材の取材。

PICT1344 突然の取材の仕事。
ファッションデザイナーの比嘉京子が作るきものを、フランスのELLEが取り上げて、5~6ページで特集を組むための取材が入った、という。その取材の取材をしては、というオファーが入った。比嘉さんは沖縄出身のパリコレや東コレにも参加するデザイナー。特に米国で人気があります。
日本語が堪能なフランス人記者、ミシェルと、フランス語が堪能な日本人カメラマン、ケンザブローさんと、英語で仏人と会話するデザイナー、という一行で撮影開始。その一行をまた取り巻くアレコレ編集とカメラマンという図式です。
でもその撮り方にはビックリ。日本人では、まずありえない。まず着付け・ヘアメイクがいない!どーするかって・・・、比嘉さんが着付けたんです。「手伝いましょうか」というと、「アリガト、大丈夫よ~」と言って1人で。それが上手い。海外で自分が着るときに、1人で変わり結びをするという彼女なのです。
PICT1352ミシェルとケンザブローさんはもともとは仏紙リベラシオンの特派員スタッフ。ファッションが専門ではありません。撮り方も「きものファッション」というより、トーキョーの「いま」を切り取ることを意識したような画面構成。週末の新宿アルタ前、夜の渋谷ハチ公広場と交差点・・・。そして撮影許可を取ってない店に入っていってゲリラ的にバンバン撮る。注意に来る頃には一通り撮り終わっている。その辺を歩いている若者をつかまえては、一緒に撮る。その様子をウチのカメラマンが追っかけて撮る―。かくして準備から始まって12時間に及ぶ寒い外での取材撮影が終わったのは夜の9時過ぎ。
合間をみて行ったインタビューは、公的な立場に立つことも多い比嘉さんならではのきものに対するインターナショナルな思想と発想があって、とてもおもしろかった。でもそのルーツは「きもの好き」な彼女のお母さま。比嘉さんはご自分のお嬢さんの七五三のきものを、大事に取ってあったきものの端切れをつなぎ合わせて、パッチワークのようにして作ってあげたというのです。先の舞台衣装の話ではありませんが、「着るものは力」であり、「おもいやり」なのです。
また、合間に聞いたミシェルの特派員としての取材の話もオモシロカッタ。シスターのバスに隠れて潜入した北朝鮮の話や、一連のライブドア騒動に関する海外メディアの見方等々。時間が長かったので、同行のスタッフとも普通以上にファミリアな距離間に近づけていい縁ができた取材でした。

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