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月刊アレコレVol.31(2007/7/25)「木綿ものがたり・夏木綿」より

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ちょっとおめかし小千谷縮と阿波しじら

最終回となる夏木綿は、阿波しじらと麻の小千谷縮をご紹介します。「木綿ものがたり」としてお送りしている本コーナーですが、夏に楽しむきものとなればアレコレとしては外せないアイテムが小千谷縮です。麻の透け感の美しさと機能性はぜひ体験していただきたいところです。そして、阿波しじら。民芸っぽいイメージを持つ方も少なくないのですが、普段きものとしての扱い易さには着目するところがあります。

■チェック on チェックで阿波しじら。
帯合わせのポイントは阿波しじらの軽い地風とバランスをとること。刺繍を施したずっしり感のある帯などはNGです。洋服感覚でチェックやストライプをコーディネイトするつもりで合わせるといいでしょう。特にオススメは「チェック on チェック」。難しそうですが、格子にきものに使われている1色がある帯を合わせると、キュートで品の良いおしゃれ感が出ます。しかし半衿や足袋で“遊び”過ぎると、おめかし度がグンと落ちますのでご注意。しじら織りは裾捌きが気になるときがあるので、滑りのよい素材の襦袢や裾除けを用いてください。

■小千谷縮から始める本格夏きもの。
夏は麻――。普段きものが流行って大分経ちますが、夏きものはまた別格です。特有の「透け感」は他の季節では味わうことのできないおしゃれ、それだけでおめかし感があります。通気性があり清涼感がある麻は機能性とおしゃれ感を兼ね備え、手入れも簡単。初めての本格夏きものにピッタリのアイテムです。やさしい色合いの綿八寸もよし、もう少し気合を入れて着るシーンなら、絽の染め帯で麻のさっぱり感に繊細な女らしさをプラス。羅や紗の単色使いの帯なら都会的でシャープな着こなしができます。また帯芯を入れない仕立ての羅や紗なら帯回りの暑さ対策にも一役買います。湿度の高い梅雨時から盛夏まで大活躍する小千谷縮は、手頃な価格帯から定番柄が揃っていますからマイサイズでぜひ。

■夏は手入れの簡単さがポイント。
阿波しじらも小千谷縮も自宅で洗うことができます。どちらも洗ったあとはかたちを整えて乾し、シボがつぶれるのでアイロンはさけます。阿波しじらはきれいに畳んで1日~2日くらい置くと生地が落ち着きます。麻はシワがつきやすいのですが、一つの工夫として、シワが出る前の生乾きの状態で生地を整えて畳み、そのまま風通しのよいところで乾す方もいるようです。ひどく汗をかいたというのでなければ、霧吹きで霧を吹き、風を通して汗を飛ばします。

【小千谷縮アレコレ】
豪雪地帯、新潟県小千谷市を産地とする麻の伝統的工芸品。雪に晒す過程を経て生まれる小千谷縮の製作技術は、国の重要無形文化財の指定を受けています。特徴の第一は縮織りによる独特のシボ。このシボが布地を肌に密着させずサラッとした清涼感を生み出し、湿度の高い日本にあってその機能性がさらに特化したものになっています。

【阿波しじらアレコレ】
その名の通り、阿波踊りで知られる徳島が産地の綿織物で、サッカー地のような凹凸のある地風が特徴です。その凹凸は撚りをかけた糸で出すのではなく、違う織り方を組み合わせることによる組織の違いで出されています。特に地元の阿波藍を使った「阿波正藍しじら織」は伝統工芸品の指定を受けています。


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