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月刊アレコレVol.45(2008/9/25)ぺたこさんの「ぺたこよみ」より


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吹き寄せ

 秋はこっくりした色が増え、一年で一番豊かな色彩にあふれますね。
 特にそれを感じるのは、野山を歩いた時です。女郎花色、桔梗色、撫子色、朽葉色、枯色、樺色。なんて美しい名でしょうね。散歩する時に色の辞典を持って行けば、知らなかった色の名に出会えて楽しいかもしれませんね。
 秋の始まり、徐々に染まり始めた葉の色が、やがて茶や灰色になるまで、色数を数えたらいったいどれほどの数になるでしょう?
 ある本(※)に、人が目で識別可能な色は1000万、名を付けて操作している色は1万ほどであると書いてありました。絵を描くのが商売とはいえ、そのうち私が操作、認識している色は何分の一でしょう? たぶん十分の一に届かないかもしれません。
 せっかくあふれる色の世界に暮らしているのですから、毎日の生活の中で、もっと色を楽しみたいものです。
 たとえば着物。皆さんご承知の通り、意外な色の組み合わせを楽しめます。さし色でぴりりと全体を締め、ストーリーのあるコーデイネイトも可能です。
 今の季節は菊や秋の七草などを始めとして、収穫の喜びを表す赤や黄色、紫などの帯や着物の出番。柿の帯留一つでも、季節感のあるよそおいになりますね。道に散る柿の落ち葉も美しい。赤や緑色が混ざりあった落ち葉は革細工のようで、テーブル
に置いてオブジェとして眺めたくなります。
 紅葉、松葉、銀杏、など,様々な形を組み合わた吹き寄せも秋を感じます。リアルでかわいらしいお干菓子も、今時分、和菓子屋さんで見かけますし、吹き寄せ風に、各種炊き込みご飯を盛りつけたお弁当も人気があります。
 この時期出回る銀杏。実はこれに目がなくて、新銀杏は毎日でも食べたいくらいです。(でもあまり食べ過ぎると毒なんだそうです。10~20個までにして、連日食べてはダメなのだとか! つらいです)軽く炒ると中から翡翠色のつやつやの実。いつもうっとりする、きれいな緑色です。
 残念ながら銀杏は入っていませんが、今回の吹き寄せ半衿は、秋の気分を盛り上げます。行楽のお供に使って頂けたらうれしいです。あわせて足袋に小さな銀杏の実を、一つ二つ刺繍してみるのも楽しいですね。

参考※色々な色/光琳社出版

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